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フェンダー・ストラトキャスター・パーツ解剖

書籍「FENDER STRATOCASTER」よりストラトキャスターのパーツについての解説を抜粋!

フェンダー・ストラトキャスター・パーツ解剖

ネックについて

指板

1954~1956年
メイプル・1ピース(指板とネックが一体)。トラスロッドをネックの背面から仕込み、ウォルナット材でふさいだ構造となっており、スカンク・ストライプと呼ばれる。ヘッド部分にはトラスロッドのアンカー部分を、ネックの背面同様にウォルナット材でふさいでおり、これはヘッド・プラグと呼ばれる。

ヘッド・プラグ スカンクストライプ

1959~1962年 ローズウッド指板/スラブ・ボード
1962年~ ローズウッド指板/ラウンド・ボード
1967~1970年 オプションで貼りメイプル(ローズウッドのかわりにメイプル指板を貼ったもの)という形で、メイプル指板が復活。ジミ・ヘンドリックスの使用で有名。貼りメイプルの場合はスカンク・ストライプやヘッド・プラグはない。
1970年 ラージヘッド・タイプでメイプル1ピース・ネックが復活。
1971年 トラスロッドの調整ナットがヘッド側に、さらにネックの角度を調整するティルト・ネックというシステムが導入される。

ネックプレート

1954年初期 四角プレート。4点止め(シリアルなし)
1954~64年 四角プレート。4点止め(シリアルあり)
1965~1971年 四角プレート。Fの刻印が入る(シリアルあり)
CBS買収後に変更された
1972~1975年 三角プレート。3点止め、ティルト・ネックの採用
(シリアルあり)
1976~ 三角プレート。3点止め
(シリアルなし。シリアルはヘッドのデカールへ移動)

ネックプレート

▲(上)四角プレート 4点止め (下)三角プレート 3点止め

スラブボードとは?

1959年~1962年までの間に採用された、接着面がフラットなローズウッド指板。指板が厚く、トラスロッドの穴に指板の接着面がかかっていることが特徴。1962年以降は、指板の接着面が指板の表面に平行してカーブしているラウンドボードが採用された。ラウンド・ボードの採用により、異なる材木同士の接着時に起こりやすい熱膨張率の違いによる変形を防ぐことができるようになった。また、トラスロッドの穴に接着面がかからなくなったことにより、生産性が向上したことがあげられる。

  • スラブボード・ラウンドボード

指板による音の違いは?

※あくまでも感覚上ですので、人により感じ方は異なります。
メイプル指板は明るい音質で立ち上がりが速く、パーカッシブなサウンド。ローズウッド指板の中で、スラブボードはダークで芯のある感じ。アンプで強めに歪ませた場合も輪郭がしっかりとする。それに対して、ラウンドボードはメイプルネックとローズウッド・スラブボードの中間的なトーン。明るさと輪郭をもった、オールマイティ・タイプといえる。

ストラトキャスターをもっと知る!

『フェンダー・ストラトキャスター』
定価:2,100 円(本体2,000円+税)
仕様:A4変型判/158ページ/ポスター付き
発行:リットーミュージック

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