インプレッション
ハカランダ・ラウンド・ボードの'63年製ストラトキャスター!!傷や塗装の剥がれ具合など存在感を醸し出すプレイヤーズ・コンディション!!初期のものよりも厚みが増した手に馴染むグリップ感と程良く使い込まれたヴィンテージ感たっぷりのファット・サウンドが味わえます。
この年はピックガードの止めネジの一つがミドル・ピックアップ寄りに移動し、更に12フレット上のドット・マーカーの間隔が狭くなるという外見上で見分けがつく変化が現れた年度です。
仕様
●BODY:Alder ●NECK:Maple(Date:2SEP63B) ●FINGERBOARD:Brazilian Rosewood ●P.U:Original Single Coil(Black Bobbin) ●WEIGHT:3,5kg ●w/Hardcase(Black Tolex)
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ボディ詳細
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(トップ・コンター)
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アッセンブリ詳細
ネック/ヘッド
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'62年中期から採用された曲面貼りのラウンド指板。"2"はストラトキャスターのコード番号、"SEP(SEPTEMBER)"と"63"は製造の月と年度を表していますのでこの場合は'63年の9月という事になります。"B"はネックのサイズ(太さ)を意味しています。
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厚みと幅が増したオーバル・タイプのネック・シェイプ。'60年代初期のフラット・タイプよりも数値にして1mm程度の違いですが実際にはグリップ感が全く異なります。個人的には好きな太さですがこれでスラブ仕様だったら尚更いいんですけどね・・・。
◎ご参考として
<ネック・サイズ>
ナット幅:42mm、12フレット部:52mm
ネック厚:約22mm(1フレット上)、約26mm(12フレット上)
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ペグは"Kluson"製のカバード・タイプ。「KLUSON DELUXE」の刻印が入れられた"1列クルーソン(シングル・ライン)"で、この年の途中より刻印が2列に打たれた"2列クルーソン(ダブル・ライン)"に変更。
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金色に黒の縁取りの通称"スパゲティ・ロゴ"。'61年からは下部にパテント・ナンバーが入れられます。「2,573,254」はテレキャスターのブリッジに関するもの、「2,741,146」はシンクロナイズド・トレモロに関するもので、'62年からはボディ・コンター加工に関する「2,960,900」が追加。ストリング・ガイドは'63年頃よりテーパーが付けられたタイプになり、翌年あたりからはスペーサーが金属製からナイロン系のものに変更。
その他
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"ブリッジ"とテイルピースとして機能する"イナーシャ・ブロック"を一体化させたセパレート・タイプのトレモロ・ブロック。斬新なアイデアを実現させたこの"シンクロナイズド・トレモロ"の名称は、アーミングの際に一体化したブリッジ・プレートとイナーシャ・ブロックがシンクロ(同調)して動くという意味から付けられた。'57年頃からはサドルに刻印された「FENDER PAT.PEND.」の溝が深いタイプも採用されますが両方が混同している個体も少なくないようです。
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既に'58年にはピックガードとジャック・プレートのネジが変更されていますが、'62頃からはネック・ジョイントとスプリング・ハンガーのネジも木ネジからタッピング・ネジに変更。シリアルは数字の頭に「L」が付けられた"Lシリーズ"、これは'63年〜'65年までの仕様でその後CBSへの売却以降はネック・プレートに大きく「F」の刻印が入ります。
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