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本体以外に必要なもの:スティック

ドラムを始めるにあたって、まず最初に手に入れなければならないのがスティックです。スティックには、長さや太さ、材質の違いなどによって様々な種類のものがあります。

長さ・太さ

スティックの長さと直径はミリメートルで表します。長さ400mm前後が標準。太さには13~16mmくらいまでありますが、14mm前後が標準です。18mmという極太なスティックもあります。大きな音量が欲しいから、太くて重いスティックを選ぶ、もしくは、細かくて速いフレーズを叩きたいから、細くて軽いスティックを選ぶ、という考え方もあります。

材質

スティックには、主に以下の材質が使われます

ヒッコリー

最もポピュラーで、使用者が多い材質です。ほどよい重さと耐久性、適度な柔らかさとしなりやすさを持っており、スティックのリバウンドをコントロールしやすいという特徴があります。しかし、スティックがささくれ立ったり、チップがとれやすいという欠点もあります。

オーク

ヒッコリーの次にポピュラーな材質。堅くて重いオーク材のスティックは、折れにくく耐久性があり、音色もパワフルです。ハードなサウンドが欲しい人にはお勧め。ただし、繊細なサウンドをコントロールするのには向いておらず、音に対する柔軟性が低いのが欠点と言えます。耐久性は低くはないが、折れる時はいきなりボキッと折れることがある。

メイプル

硬い上にとても軽い、という特色を持つ材質。ライド・シンバルを叩いた時の独特のサウンドも魅力で、繊細なサウンドを求めるドラマーに人気がある。耐久性がやや低いため、折れやすいという欠点があります。

チップ

スティックの先端部分をチップと呼びます。様々な形があり、形状の違いがサウンドにも影響しますので、色々と試してみましょう。特にライド・シンバルでは特徴が大きく現れます。形状は、丸型、四角型、卵型、三角型など様々です。丸形は安定した音量や音質を得ることができ、四角、卵、三角はヒットする角度により音質に変化をつけやすくなるので、様々な表現を可能にします。また、チップが大きいと太くてパワフルなサウンドに、小さいと繊細でシャープなサウンドになります。

丸型

どの角度でも安定した音が得られます。ビギナーにも向いています。

四角型

丸型同様、角度に左右されず安定した音が得られます。ビギナーにも向いています。

三角型

当てる角度によってシンバルのアタック音が変化します。丸型、四角型よりも繊細なサウンドが得られます。

卵型

シンバルのアタック音はやや繊細になる傾向があります。

 

選び方

楽器店のスティック売り場には、沢山の種類のスティックが売られています。色々な種類のスティックが売られていることからも分かるように、スティック選びはとても重要なことなのです。
たかがスティックと言わず、自分にあったスティックをしっかりと選ぶことが大切です。

まずは、スティックの木目を確認しましょう。縦一直線に美しく木目が入っているものがベストです。木目が横や斜めになっているものは折れやすい傾向にあります。また、ヒッコリーのスティックは、チップの木目がしっかりしたものを選んでおくと、チップがすぐに剥がれることはないでしょう。

スティックを平らな場所で転がしてみましょう。まっすぐなものは奇麗に転がります。まっすぐなスティックを選びましょう。

スティックを選ぶ時は、2本ともほぼ同じ重さのものを選ぶと良いでしょう。同じモデルでも重さが異なる場合があります。楽器店によってはハカリが置いてある場合がありますので、実際に量ってみたり、手に持ってだいたい同じくらいの重さであることを確認しましょう。
また、売り場に備え付けの練習台で実際に叩いてみるのも良いですね。この時、購入前のスティックは傷をつけないよう注意することと、叩く前に店員さんに叩いても良いか確認することを忘れずに。
さらに、スティックの音色をチェックするために、2本のスティックを交互に打ってみて、音の近いものを選ぶという方法も有効です。

はじめて買うスティック

まずは握ってみて、しっくりとくるなぁと思えたスティックが良いですね。どれを買えばいいのか迷ってしまったら、「材質:ヒッコリー、直径:14ミリ、長さ:400ミリ、チップ:卵形もしくは四角型」のスティックを選ぶと良いでしょう。注意すべき点としては、「同じ太さ、同じ長さ、同じチップ」を持つスティックでも、ショルダーのどの位置から細くなっているのかによって、持った感触は変わるということです。一般的に、細くなる位置がチップ寄りだとパワー重視、チップから遠い位置だと繊細なサウンドが得られやすいという傾向があると言われています。また、表面の塗装によっても滑りやすさなどの感触が異なりますので、スティックを手に取ってしっくりするものを選びましょう。

スティックは消耗品

スティックは消耗品です。使っているうちにチップが欠けたり、ささくれが出てくるでしょう。どの状態になったら新しいスティックに交換しなければならないという絶対的な目安はありませんが、スティックの状態が悪くなるとバランスが悪くなってしまうので、注意しましょう。


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