2枚のシンバルをスタンドにセットして、左足で踏んだり、スティックで叩いたりと、色々な奏法ができるシンバルです。ドラムセットの中で唯一、自分の意思で音の長さをコントロールできる楽器でもあります。標準的な大きさは14インチですが、10インチ~15インチくらいのバリエーションが存在します。13インチなどの小さめなタイプなら、キレのよい音色を得ることができます。
ハイハットは、ペダルを踏むとクローズ(閉じ)、ペダルから足をあげるとオープン(開く)の状態になります。この仕掛けを利用することで、様々な奏法でハイハットならではのサウンドを得ることができるのです。
基本的に、下側(ボトム)に厚めのシンバルをセット(下側のシンバルは置くだけ)し、上側(トップ)に薄めのシンバルをセット(上のシンバルは心棒に固定する)します。これが逆になると、オープンの時に音がうまく混ざらず、トップの音が目立つことで硬い音の印象を受ける場合があります。しかし、中にはこの音色を狙ってわざと逆につけているミュージシャンもいます。また、トップも厚めにすることで重厚なサウンドを得ることもできます。
ハイハットを叩かずに踏んで「チッ」というクローズ音を出す時に、シンバルとシンバルの間の空気の抜けが悪く、「パフッ」という歯切れの悪い音になることがあります。これを防止するために、ボトムのシンバルに穴をあけたものや、エッジが波打っているものなどがあります。