1966年の登場以来、ワウ・ペダルの代名詞としてプロ/アマ問わず多くのギタリストに愛用されているクライベイビー。現在は、カーク・ハメットやザック・ワイルドのシグネチャーも含め、様々なバリエーション・モデルがリリースされているが、本機は500台限定のレッド・スパークル・カラーとなっている。モデルとしては、通称“クライベイビー・オリジナル”と呼ばれる現在のスタンダード・モデルGCB95と同じで、コンダクターなどは現行のものを採用しているが、66年の誕生時から変わらぬ回路構成があの音を継承している。現代的なアイディアとしては、9V電池の他にACアダプターでの駆動も可能なことがまずひとつ。さらに、背面に電池ボックスを設け、裏ぶたを外さなくても電池交換が可能になっていることだろう。黒の精悍さとはまた違う、華やかで色気のある1台だ。
Teshima's Impression
これも定番ですけど、ヴォックスに比べるとやっぱり可変域が広いですね。踏み込めば高域がギラッと来るし、戻せばかなりブーミーな低音になります。この派手さが魅力ですね。倍音構成やその出方も良く、歪みで使うのにも合います。とにかく、音の変化の仕方やつながりが自然なんですよ。流石スタンダードなだけはあります。
ブラッシング音のコロコロした感じはコレならではですし、ちょっと変わった音色を作るのにも使えると思いますね。ただ、可変域が広いぶん、使いこなしには慣れが必要かもしれないです。上も下も出るけど、そのどこを使うのか。踏み込み具合をしっかり把握したほうがいいですね。その意味では、もちろん定番なんだけど初心者には少し難しいモデルかもしれない。慣れないうちは、薄いゴムやスポンジを挟んで動きを制限するとかの工夫をすると、練習しやすいんじゃないかな。これは、僕もライヴでよくやる方法ですよ。ペダル自体はやや軽いので、操作も楽かもしれないです。オン/オフ・スイッチも、カチっていうタイプですけど若干軽いんで操作しやすいですね。
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