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ベースの種類

ベースには、色や形の違い、サウンドの違い、機能、材質の違いなど、実に様々な種類が存在します。
ここですべての機種を取り上げる事はできないので、代表的なベースを紹介します。

フェンダー・プレシジョン・ベース

プレシジョン・ベース
Fender Japan PB62-70us (Vintage White)
写真提供:イケベ楽器 246ギターズ

アメリカのフェンダー社により最初に作られたエレクトリック・ベース(形は現在のものと若干異なる)。
通称「プレベ」(「PB」と表記することもある)と呼ばれ、ロックに向いているとされている。
特徴としては、図太く重いサウンド。
1980年代のセックス・ピストルズやザ・クラッシュなど、パンクバンドにも好まれて使用されていた。
この後に解説するジャズベよりも重量が重く、ネックが太いため、女性や手の小さい人には弾きにくく感じる場合があるが、 1ボリューム、1トーンというシンプルな作りのためとても扱いやすい。

ちなみに、プレベが登場するまでは、フレットのないウッドベースが使われていたが、フレットによって正確な音程をとることができるようになったことから「プレシジョン(正確)」と名付けられた。

現在では、フェンダー社からだけではなく、各社からプレベタイプのベースが発売されている。

フェンダー・ジャズ・ベース

ジャズ・ベース
Fender Japan JB62-75US
写真提供:GUITAR SHELTER

アメリカのフェンダー社が、プレベで得たノウハウを基に開発したベース。
通称「ジャズベ」(「JB」と表記されることもある)と呼ばれ、オールマイティーなキャラクターで、どんな音楽にもマッチするベースである。デザインや重量バランスもしっかりとしているため、幅広く勧めることができる。
コントロールは、2ヴォリューム、1トーンであり、クリアで芯のあるサウンドが特徴。

フェンダー社以外からも多くのジャズベ・タイプのベースが発売されており、値段も安いものから高いものまで幅広い中から選ぶ事ができる。

ギブソン・サンダーバード

サンダーバード・ベース
Epiphone Thunderbird IV (AW)
写真提供:イケベ楽器 渋谷店 ギター・スペース

ファイアーバードというギターのベース版。オリジナルは1963年に発売された。優れた低音の再現性を持つ。ピックアップはハムバッカーが2つで、コシの強いサウンドが特徴。

リッケンバッカー

リッケンバッカー・タイプ
Rickenbacker 4001
写真提供:THE中古楽器屋2F ベース/アンプ/ドラム売り場

ビートルズのポール・マッカートニーなど、多くの有名なベーシストが使用しているベース。
特徴的なデザインとともに、サウンド面でも個性が強い。サウンド的にはタイトでシンプルなキャラクター。

ヘフナー

ヘフナー・タイプ
Hofner 500/1 VINTAGE’63ELECTRIC BASS GUITAR
写真提供:イケベ楽器 渋谷店 ギター・スペース

ヴァイオリン・ベースとも呼ばれるこのベースは、ビートルズのポール・マッカートニーが使用したことでも有名。
中空構造のボディから生み出されるサウンドは、重低音ではないものの暖かみのあるクリアーなもので愛好者も多い。

ミュージックマン・スティングレイ

ミュージックマン・スティングレイ・タイプ
MusicMan StingRay 2Band EQ (NAT/M)
写真提供:イケベ楽器 渋谷店 ギター・スペース

ミュージックマンでは多くのベースを発売しているが、その中でもミュージックマンといえばこの「スティングレイ」である。
このベースはプリアンプという、ベース本体に内蔵された回路によって電気信号を増幅させる装置を搭載しているため、強力な低音・高音のコントロールが可能になっている。

フレットレス・タイプ

フレットレス・タイプ
Fender USA Jaco Pastorius Jazz Bass Fretless
写真提供:イケベ楽器 リボレ秋葉原店

フレットがないため、正確な音程で弾くのは難しいが、微妙な音の立ち上がりや、音の伸び、独特なサウンドで、多くのプレイヤーに愛用されている。
写真は指板にフレットの線が書いてあるもので、書いていないものよりも弾きやすい。

多弦ベース

5弦ベース
YAMAHA BB-2005 WHITE
写真提供:(株)MUSICLAND KEY 東京新宿店

6弦ベース
Sugi NB6D-JP/CWL “Passive 6st !”
写真提供:イケベ楽器 渋谷店 ギター・スペース

7弦ベース
Benavente VX7 ”VORTEX 7”
写真提供:イケベ楽器 池袋店

8弦ベース
Tune TWX-8C/Monkypod
写真提供:イケベ楽器 リボレ秋葉原店

写真は上から「5弦ベース」「6弦ベース」「7弦ベース」「8弦ベース」となる。
通常ベースの弦は4本だが、これより弦の多いものを多弦ベースと呼ぶ。
5弦ベースには高音側にC音の弦を増やしたもの(High-C)と、低音側にB音の弦を追加したもの(Low-B)の2種類がある。
6弦ベースは「High-C」と「Low-B」の両方を持つもの。
8弦ベースは通常の4本の弦それぞれに、オクターブ上が出る副弦をつけたものである。

最近では5弦、6弦ベースは珍しくなくなってきたが、弦が増えれば音域が広がり、プレイの幅も広がる一方で、ベース自身の重量も増し、ネックも太くなっていく。

エレクトリック・アコースティック・ベース・タイプ

エレアコ・ベース
Ibanez AEB10E (DVS)
写真提供:イケベ楽器 池袋店

簡単に言うと、アコースティック・ギターのベース版に、ピックアップをつけたもの。
アコギ同様に、アコースティックな暖かいサウンドが得られる。

エレクトリック・アップライト・ベース・タイプ

エレクトリック・アップライト・ベース
AP(ARIA CUSTOM SHOP) SWB-LITE1(BK)
写真提供:イケベ楽器 池袋店

ピックアップが内蔵された、アップライト・ベース。
弦の長さは通常のアップライト・ベースと同じだが、各モデルによってボディをコンパクト化して演奏性や持ち運びを楽にするなど、様々な工夫がされている。
エレクトリックではあるが、通常のアップライトベースのようにウッディなサウンドが得られる特徴がある。

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