弾き終わった後のベースは、いい加減に置いておくとネックが反ってしまったり、倒れた拍子に大きなダメージを負ってしまって修理も不可能なんてことになりかねないので、きちんとスタンドにたてるか、ケースに入れるかして保管しておきましょう。
あなたが1週間のうちに何度もベースの練習をするのであれば、いちいちケースにしまうのも面倒なので、スタンドにたてかけておくと便利です。
スタンドは、上のようなタイプの物で、ボディを支えて、なおかつネックをたてかけるというタイプが一般的です。
その他にも、コンパクトで持ち運びも簡単なボディだけで支えるタイプもありますが、安定性に欠けるので、スタジオなどの出先での使用に限定したほうが良いでしょう。さらに、ヘッドの付け根部分でささえて、ベースをつり下げるタイプのスタンドもあります。これはネックに負担がかかりにくいというメリットの他に、ボディ下部のデザイン上の問題からたてかけることができない、変形タイプのベースにも有効です。
価格的には1000円前後のものから1万円を超えるものまで様々ですが、安定性の高い、しっかりしたスタンドを選ぶようにしましょう。
ベースを保管する時に「弦を緩めたほうがいい」という話を聞いた事がありますか?これについては正解はありません。長期保存する必要がある場合はペグを1、2回緩めておいたほうが良い場合もありますが、ひんぱんに弾く場合には弦を緩める必要はないと思います。もちろん、ネックが構造的、材質的に弱いのであれば、その都度緩めた方が良いのでしょうが、たいていのベースはそこまで心配する必要もないでしょう。また、ベースは暑さ、寒さにも弱いものです。真夏に車の中にベースを放置したり、真冬に直接暖房に当たるような場所に置かないように気をつけましょう。
保管の方法については、リットーミュージック刊「ベース・メンテナンス・ブック」に詳しく解説されています。
ベースの塗装によっては、スタンドのゴム部分が化学反応を起こして、ベースの塗装が解けてしまうこともあります。特にラッカー塗装(高級なベースなどに使われる)のベースは注意する必要があります。スタンド・ブラなどと呼ばれるスタンド・カバーをつけたり、スタンドに布を巻くなどして、塗装を守ると良いでしょう。