カポタスト(カポともいう)は、特定のフレットで弦をまとめて押さえるための道具
です。
バレーコード(※1)が多くて弾きにくい曲も、カポタストを使えば楽に弾けるように
なります。
また、カラオケで自分の声に合わせてキーを上げたり下げたりしたことがあると思い
ますが、そのように原曲とは違うキーで演奏したい場合にもカポは役立ちます。
特に弾き語りをする時には大変重宝するでしょう。
さらに、ストレッチ(※2)が多いフレーズを弾きやすくするためや、サウンドに変
化を持たせるため(※3)にカポを使うこともあるでしょう。
カポは、何の力で弦を押さえるか?によって、ゴム式、バネ式、ネジ式の3タイプに大別できます。
ゴム式のカポは、比較的安価ですが、脱着に手間がかかるのが難点。
バネ式は高価ですが、脱着が容易なのでカポの位置を素速く変えることができます。
ネジ式も高価ですが、弦を押さえる力をネジで微調整できるのが利点でしょう。
指板に対し、垂直に弦を押さえるようにカポを付けましょう。きちんと押さえられていないと、音程が不正確になります。カポを付けたら開放弦の響きを確認しましょう。付け方が悪いと開放弦がうまく鳴りません。
カポを付けたらチューニングを必ず確認しましょう。カポを装着した段階でチューニングがずれる可能性があります。
ネックに装着したカポを他のフレットに移動するときは、必ずカポを完全に外してからにしましょう。カポをセットしたまま引きずるようにカポを移動するとチューニングがずれるばかりか、ネックにとってもよろしくありません。
※1
バレーコードとは1弦から6弦までを指1本で押さえるコードのこと。難易度が高いため、バレーコードができないからギターを挫折した人が多いとか。カポを使うことで難しいバレーコードを回避できる。
でも、バレーコードはしっかりと弾けるように練習しましょうね。
※2
ストレッチとは、離れたポジションを指を広げて押さえること。手の小さい人にはとても辛いが、カポを使うことでフレットの間隔が狭いポジションを使用することになり、弦高も少し下がるので押さえやすく感じる。ただし、ハイポジションまで使用する場合はポジションが足りなくて弾けなくなることもある。
※3
例えば、二人でアコギを弾く時に、片方のギターにはカポを付けてキーを変え、音に広がりを持たせることなどができます。