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エレキギターのパーツ1
ここでは、エレキギターを選ぶときに必ずチェックすべき、「ネック」「フィンガーボード」「ピックアップ」「ブリッジ/テールピース/トレモロ・ユニット」について解説します。 これらはすべて、ギターのサウンドや弾きやすさを大きく左右する重要なパーツですので、よく覚えておきましょう。
ネック
ネック(*1)は、ギターそれぞれによって太さや長さなどが異なります。 手の小さい人は、なるべくネックが太くないもので、ミディアム・スケールかショート・スケールのギターだと弾きやすいと思います(*2)。 ミディアム・スケールは、レスポールなどのギブソン系ギターに多く使われており(そのため、ギブソン・スケールとも言う)、ショート・スケールはフェンダーのムスタングやジャガーなどに使われています。
もちろん、他メーカーのギターにもミディアム・スケール、ショート・スケールのギターはありますし、ストラトタイプのギターでショートスケールを採用しているモデルなどもありますので、詳しくは楽器店の店員さんに聞いてみましょう。
逆に手の大きな人は、ショート・スケールだと弾きにくく感じるかもしれません。従って、フェンダー・ストラトキャスターなどに代表される、ロング・スケール(フェンダー・スケールとも言う)のギターか、ミディアム・スケールのギターが良いでしょう。
お店に行ったら、ギターを初めて買うんですけど、と店員さんに話して、ギターを持たせてもらいましょう。 その時に、ネックをにぎって、ネックの太さを確認しながら、弾きやすそうなものを選ぶといいでしょう。
フィンガーボード(指板)
ネックの表側にはフィンガーボード(指板<しばん>)がついています。
フィンガーボードに使われている木材のうち、代表的なのは以下の3種類です。 材質によって手触りが変わるため、演奏性に影響するとともに、サウンドも微妙に異なります。 とはいえ、初心者ではどのフィンガー・ボードが良いのか分からないでしょうから、持ってみた感じで選んだり、見た目で好きなものを選んでも良いでしょう。
ストラトキャスターなど一部のモデルでは、同じ機種でローズウッドとメイプルのどちらかを選べるものもあります。
- メイプル
サウンドは硬く、アタック感が強いと感じる人が多い。
- ローズウッド
サウンド的には、メイプル指板のものより柔らかく感じる人が多い。
- エボニー
ローズウッドよりも色が黒い。主に高級ギターに使われる。 非常に重く、硬い材なので、ローズウッドよりも引き締まったサウンドと感じる人が多い。
ピックアップの種類
ピックアップとは、簡単にいうとマイクのことです。エレキギターは、金属である弦の振動をピックアップで拾って電気信号に変換し、その信号をシールド(ケーブル)などを経由してアンプに伝え、アンプで信号を増幅してスピーカーから音を出す、という仕組みで成り立っています。
このように、音を出すために最も重要なピックアップは、そのギターのサウンド・キャラクターを決定する大きな要因となります。ピックアップにはメーカーそれぞれに色々なタイプ、形、機能をもつピックアップが存在しますが、主なものは以下のとおりです。
- シングルコイル・タイプ
ストラトに搭載されているタイプ。一般的にきらびやかでクリーン、シャープなサウンドが特徴とされる。深く歪ませるサウンドよりも、軽く歪ませたり(クランチ)クリーン・トーンでの相性が良いとされる。ノイズを拾いやすいという欠点がある。
- ハムバッキング・タイプ(ハムバッカー)
シングル・コイルを二つ並べた形をしている。レスポールによく使われている。ノイズが少なく、パワフルなピックアップ。甘く太いサウンドが特徴で、ディストーション・サウンドとの相性も良い。メタル系の低音の効いた、太い歪みが出せる。
上の図のようにカバーがついているものと、下の図のようについていないものがあるが、サウンド的にはあまり大きな違いはない。
- その他
左図はジャズマスターのピックアップ。サイズ的にはハムバッカーのようだが、中身はシングル・コイル・タイプのピックアップ。
その他にも、シングル・コイル・ピックアップサイズで構造はハムバッカー・ピックアップというものや、ハイパワー、低ノイズを実現したアクティブ・ピックアップ(*3)というものもある。
このように、ピックアップには様々な種類があり、それぞれサウンドや特性が異なります。
従って、パンテラやスリップノットのようなヘヴィなサウンドが欲しい!という時には、ハムバッカー・タイプのピックアップが搭載されたギターを、カッティングやコード弾きなどでキラキラとしたサウンドが欲しい!という場合は、シングル・コイルのピックアップがついているギターを買う、というように、自分の好みや希望するサウンドに適したピックアップが搭載されたギターを選ぶといいでしょう。
通常、ストラトタイプのギターにはシングルコイル・ピックアップが3つ、レスポールにはハムバッカーが2つ搭載されていますが、機種やメーカーによっては、ハムバッカーが搭載されたストラトや、シングルコイル・ピックアップが3つ搭載されたレスポールなども存在します。
ストラトのギターが欲しいんだけど、自分の求めているサウンドに合わない!という場合には、ハムバッカー搭載のストラトを探すという手もあります。(*4)
次のページは、「主なパーツについて」の続きです。
解説
- *1 ネック
ネックとは以下の箇所をさします。
- *2 スケール
ナット(ネックの一番ヘッドに近い部分)からブリッジ・エンド(ブリッジと弦の接点)までの長さのこと。
スケールが長ければ、フレット(ネックの表面に打ち込まれている金属の棒)同士の間隔が長くなり、テンション(弦の張力)が強くなるので、手が小さくて力が弱い人には弾きにくく感じる。
- *3 アクティブ・ピックアップ
EMGに代表される、プリアンプを内蔵し、バッテリーで駆動するタイプのピックアップ。 これに対して、通常のピックアップをパッシブ・ピックアップと呼ぶ。
パッシブ・ピックアップに比べ、ハイパワーを低ノイズで実現しやすいという特徴を持っている。 電池が切れると音が出なくなるので注意。
- *4 ピックアップを選ぶ
ほとんどのエレキギターは、ピックアップをあとから付け替えることが可能です。 そのため、多数のメーカーから特徴豊かな付け替え用ピックアップが発売されています。
しかし、シングル・タイプのピックアップを搭載しているギターに、ハムバッカー・タイプのピックアップをつける場合は、ボディの加工などの大掛かりな改造が必要となる場合がありますので、注意が必要です。
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