5月16日、ヤマハミュージックジャパン新商品内覧会にて発表された、エレクトロニック・ドラム用トリガー・モジュールDTX502は、既発機種DTX500を後継しつつアコースティック・サウンドのニュアンスが飛躍的に向上、さらにエレクトロニックならではの機能も拡張した、充実スペックの1台だ。
トリガー設定を新たに徹底分析、より自然な“鳴り”になるようチューンが施された本機は、デモ動画からもおわかりのように、アコースティック・ドラムに肉迫するサウンドを獲得。抑えめの価格帯でありながら全691もの音色を搭載している。その中には、BFDでサウンドメイクを担ったジョン・エメリック氏による新規音源も含まれ、あらゆるジャンルの高クオリティなドラム・サウンドを手軽に鳴らすことができる。DTX500から引き継いだ音源もすべてリニューアルされ、音源制作に使用すれば楽曲全体のクオリティを引き上げてくれそうだ。また、ライブでの使用も充分に考慮されており、キットにマウントする際に邪魔にならない位置にコネクターを配置している。この細やかな配慮はアコースティックとエレクトロニックの融和を目指した設計とも言え、結果、プレイヤーはより幅広いサウンドを獲得できるだろう。また、ヤマハのフリーソフト「ミュージックダウンローダー」を使用すれば、本機背面のUSB端子から自作の音源を積み込むことも可能だ。
セットアップ・ウィザードと呼ばれる機能は、プレイヤーが使用しているドラム・キットの機種を入力することで、本機がそれに合わせたセッティングになるというユニークなもの。さらに各パッドの音量バランスもミキシング可能で、出したい音がすぐに出せる、そんなフレンドリーな印象が光るモデルだ。上級者のニーズに応えつつ、豊富な練習機能でレベルアップも支えてくれるだろう。
DTX-502を組み込んだキットDTX522K/DTX532K/DTX562Kも同時リリースされる。
[SPECIFICATIONS]
[DTX502] ■Maximum Polyphony: 32 notes ■Voices: Drum and percussion: 691, Melodies: 128 ■Effects: Reverb: 9, Master EQ: 2 bands ■Drum kits: Preset: 50 User: 50 (Total memory capacity of 1MB.) ■Dimensions: 251(W) x 130(H) x 48(D)mm ■Weight: 610g
[DTX562K] ■セット内容/Snare: XP80×1、Tom: XP70×2、Floor Tom: XP70、Kick Pad: KP65×1、HH Pad: RHH135+HS650A、Crash Cymbal: PCY135×1、Ride Cymbal: PCY135×1、ラックシステム: RS502×1、ドラムトリガーモジュール: DTX502×1
[DTX532K] ■セット内容/Snare: XP80×1、Tom: TP70×3、Kick Pad: KP65×1、HH Pad: RHH135+HS650A、Crash Cymbal: PCY135×1、Ride Cymbal: PCY135×1、ラックシステム: RS502×1、ドラムトリガーモジュール: DTX502×1
[DTX522K] ■セット内容/Snare: XP80×1、Tom: TP70×3、Kick Pad: KP65×1、HH Pad: PCY100+HH65、Crash Cymbal: PCY100×1、Ride Cymbal: PCY135×1、ラックシステム: RS502×1、ドラムトリガーモジュール: DTX502×1
■価格:オープン・プライス ■発売時期:2013年6月25日発売予定