高品質のハンドメイド・エフェクターを製作するブートレッグから、44MagnumのJimmyシグネチャー・ペダルが数量限定で発売された。
まずはアンプをクリーンに設定し、本機のみで歪ませてみる。なるほど、かなり深く、こってりと歪む。Jimmy氏のイメージが音に反映されているのか、エッジが立っていてメタリックな印象だ。動画では若干ノイジーに思えるかもしれないが、これはP-90ピックアップの問題と、試奏の場所がアンプや照明と近すぎてノイズを拾っているから。むしろこのギターをこれだけ深く歪ませてこの程度で済んでいるのは、流石ブートレッグといえる。ところどころでスイッチをオフにして素の音も出しているので、歪みの深さやニュアンスがわかるのではないだろうか。
動画の後半は、アンプを軽めのクランチにして、本機をブースター的に使用。単体で歪ませた時よりも、若干マイルドでブルージーなニュアンスになった。単体/ブースターの両方で使える歪みペダルはあまり多くないが、本機はどちらもいける。あえてのオススメは、単体で深く歪ませエッジを立たせる使用法。より本機らしさが表れているように思った。
[SPECIFICATIONS]
■コントロール:レベル、トーン、ドライブ■入出力端子:インプット、アウトプット■電源:9Vアダプター、9V電池■外形寸法:82(W)×110(D)×44(H)mm■重量:約350g
価格:29,400円
[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。