弾きやすさと粒立ちの良いサウンドで人気のクルーズ・オリジナル“ソリューション・シリーズ”。本機はその中で24フレット/624mmミディアム・スケールを採用したモデルだ。
クセのないネック・グリップは、ミディアム・スケールと相まって、とにかく弾きやすい。ジェームス・タイラー製のピックアップは、HSH配列だが、ハーフ・ポジションを選択するとハムが自動的にタップされ、チャキチャキとした歯切れのいいハーフ・トーンを楽しめる。動画のクリーン・トーンはノン・エフェクトだが、コーラスやコンプをかけると一層このギターのキャラクターが活きそうだ。深めに歪ませても音が奥に引っ込むようなことはなく、明るく抜けの良いトーンが印象的。クリーン/歪み共に現代的な響きがあり、オールド・スクールのロックやブルースよりは、フュージョンやAORが似合いそう。
ゴトーのロック式ペグ、ウィルキンソンのブリッジなど、仕様にも隙がない。幅広いジャンルに対応する必要があるスタジオ系のプレイヤーには最高だろう。
[SPECIFICATIONS]
■ボディ:アッシュ(バック)、メイプル(トップ)■ネック:メイプル ■指板:ローズウッド ■フレット:24 ■スケール:624mm ■ピックアップ:ジェームス・タイラーStudebaker(フロント)、同5HOT LAURA(センター)、同スーパーチャージドStudebaker ■コントロール:ボリューム、トーン、5ウェイ・ピックアップ・セレクター ■ペグ:ゴトーSG-360MG-T ■ブリッジ:ウィルキンソンVS-100N ■カラー:ブラウン、ブルー・バースト(写真)、サンバースト ■付属品:ハードケース
価格:349,650円
[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。