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“マン・サーモン”カラーが目を引く、フロントマンに弾かせたい1本
シャキッとした音がリズム・プレイに最適

Gretsch Electromatic
G5191TMS Tim Armstrong

[2013/5/9] 文&試奏:井戸沼 尚也/写真:星野 俊

 “マン・サーモン”と名付けられたピンクのカラーが目を引く、ちょっと大きめのボディのギターが、このグレッチ・エレクトロマティックG5191TMSだ。

 早速、試奏してみたところ、演奏前の想像以上に高音域が出て、全体に“シャキッ”とした音だ。特にピックアップ・セレクターをミドル、リアにした時には、チャキチャキとしたカッティングを楽しめる。フロントを選択しても、固すぎず、抜けるトーンで演奏できるだろう。これはフィルタートロン・ピックアップと、メイプル・ボディ、メイプル・ネック等の材が影響しているのだと思う。バンドで演奏する時のバッキングでも音が埋もれず、しっかりと前に出てきそうだ。

 ネックは比較的細めで、握りやすい。また、ゼロ・フレットが採用されており、押弦の時と開放弦のサウンドの差が少ないのが特徴だ。ジャズ、ブルース、カントリーなどにも合いそうなギターだが、試奏後に知ったところでは、RANCIDのフロントマン、ティム・アームストロングのシグネチャー・モデルとのこと。なるほど、歪ませて弾くとエッジが立ってよさそうだ。

 ステージの奥で弾く職人系ギタリストよりは、ステージの中央で暴れるギター/ボーカルが持つと似合うギター。ぜひ、ストラップを長くして弾いてみて欲しい。

Gretsch Electromatic
G5191TMS Tim Armstrong

[SPECIFICATIONS]
■ボディ:メイプル ■ネック:メイプル ■指板:ローズウッド ■フレット:22 ■スケール:618mm ■ピックアップ:ブラック・トップ・フィルタートロン×2 ■コントロール:ボリューム×2、トーン×2、マスター・ボリューム、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ■ペグ:グローバー ■ブリッジ:ローズウッド・ベイスト・アジャストマティック、ビグスビー・ライセンスド・B60Gビブラート・テイルピース ■カラー:マン・サーモン ■付属品:ギグ・バッグ
価格:189,000円

[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。