デジマート・マガジン > 製品動画 > MATCHLESS / Hot Box 3

手持ちのアンプでマッチレスの艶を出せる
2chチューブ・プリアンプのHOT BOX新バージョン

MATCHLESS
Hot Box 3

[2013/4/2] 文&試奏:井戸沼 尚也/写真:星野 俊

 マッチレスのアンプが日本の音楽シーンに登場したのは、94年頃だったか?すぐに「あのお方」がメインアンプとして採用し、以来、名機としての評価が完全に定着している。マッチレスが欲しいという声は多いが、なにしろお値段がお値段なので、誰でもすぐに買えるというものではない。そんな人にとっての強い味方、HOT BOXがリニューアルした。

 本機の特徴は、チャンネル・セレクトに加え、新たにバイパス・スイッチが付いた点。使い勝手がよくなったということだが、私が驚いたのは基本的な音色の良さだ。オンにすると、音の張りや艶などが明らかに良くなる。普通のアンプがハイエンド・アンプになったような印象だ。

 ドライブチャンネルを使えば、クランチ~オーバードライブまで幅広く設定することができる。個人的なおススメは、これ1台でオーバードライブまで賄うよりも、本機は艶出し専用で常時オン、歪みは別のお気に入りのペダルで得るというやり方。かなり贅沢な使い方だが、アンプを買い替えることを考えたら、決して高くない。このペダル1台でマッチレスのアンプを全く同じ音になるわけではないが、手持ちのアンプを1ランク上のトーンにできることは、間違いない。

MATCHLESS
Hot Box 3

[SPECIFICATIONS]
■チャンネル:2 ■真空管:12AX7×2 ■コントロール:【チャンネル1】ボリューム【チャンネル2】ゲイン、ベース、トレブル、CH2ボリューム ■外形寸法:216(W)×135(D)×88(H)mm ■重量:1.76kg
価格:オープン・プライス(市場実勢価格:73,290円前後)

[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。