1990年~1999年
司会:次からは90年代に突入です。
副編:本田毅、ジョー・サトリアーニ、布袋、エアロ、花田、ライ・クーダー、ポイズン、レブ・ビーチ。そしてSRV、スラッシュ…。90年も振り幅が広いですね。
変酋長:80年代に引き続き、メタル、フュージョンの2大柱があって、それに布袋とかのJ-POPが入ってきた。そんな時代だったんですね。
司会:91年4月号はロバート・ジョンソンですか?
変酋長:そうそう。この辺りからブルースが出てくるんですよ。
この当時、各レコード会社がブルースのアルバムを再販し始めて、ちょっとしたブームになった。ちょうどその頃ですね。
副編:これはもう、インパクトありましたね。
変酋長:うん、ありましたね。
司会:92年3月号はニルヴァーナ、カート・コバーンですね。
変酋長:これ、ひとつ自慢なんですけど、日本で最初にニルヴァーナを表紙にしたの、うちなんですよ。
司会:ほ~、そうなんですか。先見の明ってやつですね。
副編:この頃から80年代のテクニカル志向からガラっと変わるんですよね。
変酋長:そうそう。ニルヴァーナ以前とニルヴァーナ以後で、まったく状況が変わるんです。ロック・シーンがね。
司会:そんな状況の中、93年1月号でロン・ウッド、2月号でキースと続いてますが(笑)
変酋長:あ、ほんとだ!(笑)これ、副編が押したんでしょ?
副編:はい、僕が猛烈に押したんですよ(笑)ロン・ウッドの号はすごい文字を詰め込んで、めちゃめちゃ怒られた思い出の号(笑)
この頃わがままいい放題で。編集部内は若者のわがままを聞いてくれる風習があるんです(笑)
で、ある程度年をとってくると聞いてくれなくなる(笑)
変酋長:若者のパワーを大切にしてますから(笑)
司会:93年3月号の表紙は文字だけで変わってますね。
変酋長:これは一冊丸ごとブルースっていう、ブルース特集号でした。
すごいインパクトを与えた号でしたね。
司会:96年7月号はプレスリー?
変酋長:これはギブソンのアコギ特集をやって、プレスリーがギブソンのアコギを持ってる写真があって、かっこよかったから表紙にしたんです。
副編:中にプレスリーの記事はないんですけどね(笑)
司会:そういう表紙の決め方もあるんですね(笑)
ちなみに変酋長はいつから編集長になったんですか?
変酋長:1998年8月号、デュアン・オールマンの号からですね。
司会:思い出の号ってことですね。
90年代で他に思い出に残る号ってありますか?
変酋長:99年11月号。これはまるごと1冊クラプトン号っていうやつで。大変好評だったんですよ(笑)これも思いで深い号ですね。