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圧巻のレリック処理が映えるブラックの'56ストラトキャスター!立ち上がりの早い音が魅力
Fender Custom Shop
1956 Heavy Relic Stratocaster
フェンダー・カスタム・ショップの、1956 Heavy Relic Stratocasterをチェックしてみた。56年のストラトといえば、ボディがアッシュからアルダーに変更される過渡期。本器はアルダーを採用、当時のカラーとしては珍しいブラックの個体を再現しており、クラプトンの愛器だった“ブラッキー”を思わせる。本器には圧巻のレリック処理が施され、その迫力はブラッキーやリアル・ビンテージに負けていない感じだ。
まずはクリーン・トーンで、ピックアップを替えながらサウンドをチェックしていく。56年型とはいえ本器のピックアップ・セレクターは5点切り替えのタイプなので、ハーフ・トーンも楽に出せる。特に、リア+センターのコロコロとした音色がなんとも心地よい。
次にTS系のペダルで歪ませてみる。メイプルネックの効用か、フロントを選んでも低音域がダブつかず、巻弦のニュアンスがよく出て弾いていて気持ちがよい。ハーフ・トーンもコロコロしたニュアンスはそのままに、クリーンの時よりぐっと太い音に変身。どのピックアップを選んでも総じて立ち上がりが早く、ピッキングやボリュームの操作に敏感に反応するのが弾いていて楽しかった。
指板のRはビンテージに比べるとややフラットで、チョーキングの音詰まりがしにくい。ビンテージ顔負けのルックスとサウンド、そしてビンテージにはない弾きやすさを持った1本だ。
※使用アンプ:Fender 68 Custom Deluxe Reverb
Specifications
●ボディ:アルダー●ネック:メイプル●指板:メイプル●フレット:21●ピックアップ:マスター・デザイン・ストラト・シングルコイル×3●コントロール:ボリューム、トーン×2、5ウェイ・ピックアップ・セレクター●ペグ:フェンダー/ゴトー・ビンテージ・スタイル●ブリッジ:ビンテージ・スタイル・シンクロナイズド・トレモロ
価格:オープン・プライス
製品情報・問い合わせ:フェンダー/山野楽器海外事業部
デジマートでFender Custom Shop / 1956 Heavy Relic Stratocasterを探す[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。