SG+テレキャスターの合体系ギター!ステージ映えするルックスとビンテージ・テレのようなサウンドが魅力

RS Guitarworks
STee 60's

 エイジド加工の高い技術と、“夢の合体系ギター”でその名を馳せるRSギターワークス。これまでもフライングV+テレキャスター、ファイヤーバード+テレキャスターなどで注目を集めてきたが、今回はSG+テレキャスターの『STee』だ。

 以前、New Gear Showcaseで弾いた『STee』はアッシュ・ボディでメイプル・ネックの、50年代テレキャスターを意識した『Blackguard』というモデル。アッシュ・ボディらしいゴリゴリしたサウンドだった。この『60’s』はマホガニー・ボディで、色味もそれを活かしたもの。ローズ指板、フロント・ハムバッカーということもあり、見た目的にはよりSG色が強くなっている。

 サウンドは、テレキャスター寄りだ。フロント・ハムのテレキャスター・カスタムあたりに近い印象。クリーン・トーンでピックアップ・セレクターをセンターにした時のチャンキーな感じが、かなり近い。リア・ピックアップのサウンドも、完全にテレキャスターだ。ただしマホ・ボディの効果か、高域が耳に痛くない。フロントの音は太すぎず、美味しいミドル~ハイがしっかり出るのが好印象。全体的に、新品でありながらビンテージのようなこなれたサウンドは流石RSという感じ。

 とにかく、この見た目はずるい位にかっこいい!ステージ映えするギターが欲しい人には、非常に気になる存在だろう。

※使用アンプ:Fender 68 Custom Deluxe Reverb

  • SGのボディに、テレキャスターのブリッジ周りがよく似合う。この、スモールともラージともいえないピックガードも、かっこいい!

  • ブリッジ周り。ここだけ見ると、テレキャスターそのものという感じ。使い込まれた雰囲気はRS得意のエイジド加工だ。オクターブ・ピッチを合わせやすいサドルにも注目!

  • 弦は、御覧の通り裏通し。テレキャスター・スタイルだ。

  • ボディの厚みは、通常のSGより少し厚めになっている。これもしっかりと腰のあるサウンドを生み出す秘密?

  • RS Guitarworks / STee 60's

Specifications

●ボディ:マホガニー●ネック:メイプル●指板:ローズウッド●フレット:21●スケール:648mm●ピックアップ:リンディー・フレーリンPSYCHOBILLY(フロント)、同カスタムTEEVEE(リア)●コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター●ブリッジ:RS/Glendaleビンテージ・ウィズ・ブラス・サドルズ●ペグ:トーンブロス・クルーソンズ●付属品:ハードケース●カラー:チェリー・レッド
価格:オープン・プライス

製品情報・問い合わせ:トーラスコーポレーション

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[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)

大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。