多彩な弾き方に追随するレスポンスの良さが魅力!
レイクランドが放つ実力派ロック・ベーシスト=日向秀和のシグネイチャー・モデル

Lakland
SL44-60/R Hinatch

 レイクランドよりストレイテナーやNothing's Curved In Stoneなどで活躍する日向秀和のシグネイチャー・モデルが登場した。もともとフェンダー・ジャパンのジャズ・ベースを愛用していた彼、本器もジャズベを踏襲しつつ、2ボリューム、2トーンという60's初期のスペックを取り入れている。ちなみにこのモデルはレイクランドのショアライン・シリーズとスカイライン・シリーズの2ラインに展開されており、今回テストしたのはショアライン・シリーズのSL44-60/R Hinatchだ。ピックアップはレイクランド・オリジナルのLJ-4を使用。手巻きでワイアリングされたコイルを使用することで60'sジャズ・ベースの質感を再現しつつ、かつ出力を向上させている。また裏/表通しのセレクトが可能な独自ブリッジや、ネックエンド側から直接ロッド調整が可能なWheel Nutに加えて、ネックには2本のカーボングラファイトを仕込むことで剛性はもちろんのこと、デッドポイントの解消にもつながっている。このようにビンテージとモダンのスペックを同居させた、レイクランドらしいモデルと言える。

 実際に本器を構えてみると、ナット幅はジャズ・ベースだが、握った感じは少々厚みがあり、その分安定感も良い印象。音は見た目通りオーソドックスなジャズ・ベースだが、ミッド~ローあたりにスモーキーさがあり、ビンテージ風味を感じられた。特筆すべきはピッキング・ニュアンスの忠実さとレスポンスの広さだろう。シビアにセッティングされた楽器は特に弾き方を選ぶことがあるが、本器はミュートして親指で弾けば粘りのあるトーンになるし、はげしく叩いてもトレブリーになり過ぎずにちゃんとアタックも出てくる。そういう意味でもさまざまな弾き方に追随する表現力を持った、懐の深い楽器と言える。

  • コントロールは初期JBを想起させる同軸2連タイプのボリューム/トーン。ピックアップはオリジナルのJタイプとなる。

  • オリジナルのブリッジは裏通しもしくは表通の選択が可能。

  • Shorelineシリーズに採用されるWheel Nutは、ネックを外さずにトラスロッドへアクセスできるシステムだ。

  • ペグは軽量&小型なヒップショット製を使用するため、ボディ・バランスも良い。

  • Lakland / SL44-60/R Hinatch

Specifications

●ボディ:アルダー●ネック:メイプル with グラファイト・バー●ジョイント:ボルトオン●指板:ローズウッド●スケール:34インチ●フレット数:20●ピックアップ:レイクランドLJ-4×2●コントロール:ボリューム/トーン×2(同軸2連)
価格:380,000円(+税)

製品情報・問い合わせ:ESP

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