新製品を試奏動画で紹介!New Gear Showcase

B.C. Rich
NT Beast Bass

轟音ギターに負けない圧倒的な音圧!鋭角的なボディ・シェイプを持ったヘヴィメタル・ベース

 変形ベースの代名詞でもあるBCリッチのジャパン・リミテッド・シリーズに、新モデル=Beastが追加された。1999年にブライアン・ホフマンによってデザインされてリリースされたモデルで、同社の名器“ワーロック”よりも鋭角に仕上げられた非対称のボディ・シェイプが抜群の存在感を演出する。大ぶりのボディ材にはナトー、ネックにハードロック・メイプルを採用し、スルーネック・ジョイントにより接合部は非常に美しく仕上げられている。指板にエボニーを用いることで楽器全体がブラック・カラーで統一しているのも印象的だ。ピックアップには同社オリジナルのハムバッカーを2基マウントし、アクティブ・サーキットを搭載。メタリックなギターに負けないサウンドを生み出すための心強いスペックが満載と言えるだろう。

 普段であればさまざまなジャンルのフレーズを弾きながら、楽器の反応を伺いたいところだが、本器の場合、用途としてもへヴィ・メタルに特化モデルであるので、ここはガシガシと攻めてみた。手に取って感じたのはずっしりとした重量感、ネックもかなり太めに仕上げられており、フレーズを際立たせるというよりも音圧で勝負する印象。実際に音を出してみると2ハムらしい充実した低域が得られた。アクティブ・サーキットを搭載するが、近年のヘヴィ/ラウド系に見られる金属的な高域のニュアンスはほとんどなく、ブーミーな低域と中域を主体としたキャラクター。2バンドEQもとにかくベースの効きが凄まじく、ピックで思いっきりたたいても低域がまったく無くならないのには恐れ入った。オールマイティーではないが、メタル専用器だけあり、スラッシュ・メタルはもちろん、デス~グラインド・コアなどのツーバスと合わせて突っ走るような音楽には、最高のマッチングを見せる一台だ。

  • スルーネックのジョイント部分は滑らかに仕上がげられている。見た目は尖っているが、体とのフィット感も良好だ。

  • 激しいピッキングでも弦をしっかりとホールドする剛性の高いブリッジ。リア・ピックアップはかなりブリッジに近接した位置に取り付けられている。

  • コントロール部分はボリューム、バランサー、トレブル、ベースとなる。

  • ジャンボ・フレットが打たれた指板は24フレット仕様。ハイポジション部分の演奏性も良好だ。

  • BCリッチの名器、ワーロックをより洗練させたようなヘッド・デザインは存在感も抜群。

  • B.C. Rich / NT Beast Bass

Specifications

■ボディ:ナトー■ネック:ハードロック・メイプル■ジョイント:スルーネック■指板:エボニー■スケール:34インチ■フレット数:24■ピックアップ:オリジナル・ベース・ハムバッカー×2■プリアンプ:オリジナル■コントロール:ボリューム、バランサー、トレブル、ベース■ブリッジ:アジャスタブル・ストップ
価格:147,000円

製品情報・問い合わせ:キョーリツコーポレーション

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