新製品を試奏動画で紹介!New Gear Showcase

RS Guitarworks
SLAB 72 CUSTOM

72年型テレキャス・カスタム・モデル!得意のエイジド技術でビンテージ感満点のギター

 高いエイジド技術で知られるRSギターワークス。本器は、72年製のテレキャスター・カスタムをベースにしたモデルだ。もちろん本器も、軽くエイジド処理がされている。

 まずは、フロントとリアのミックスポジションで試奏を開始。テレ・カス・タイプのフロント・ハム、リア・シングルの組み合わせは、ミックス時に独特の“チャンキー”さを発揮する。動画の冒頭部のようなファンキーなプレイとは非常に相性がいい。

 次に軽くドライブさせて、フロントやリア単体でソロを弾いてみた。当然、フロントとリアではサウンド・キャラクターが大きく異なるが、どちらも粘りがあって、適度にトレブリーな点は共通している。非常に良い音だ! 新製品特有の固さがなく、まるでビンテージのような味わいがあるのが不思議。RSギターワークスは、音にまでエイジド処理ができるのだろうか?

 見た目のイメージ通りキース・リチャーズ系のバッキングにはもちろん最高だが、実はジャンルを問わず幅広く使えるギター。ビンテージ感満点で、弾きやすく、ピッチも良い。こうしたところが同社製品の良いところである。

  • エイジド処理された、ローラーのリーガル・ピックアップ。動画を見ての通り、実に良い音!

  • リアは、リンディ・フレーリンのカスタム・スタガード。こちらも素晴らしい音!オクターブ・ピッチが合いやすいブリッジの駒も要チェック。

  • RSギターワークスのロゴが入った4点留めのジョイント・プレート。エイジド処理されたネジが少し錆びている。

  • よく弾くポジションの指板の塗装がはげているように見える、エイジド処理された新品。

  • RS Guitarworks / SLAB 72 CUSTOM

Specifications

●ボディ:アルダー●ネック:メイプル●指板:メイプル●フレット:21●スケール:648mm●ピックアップ:ローラー・リーガル(フロント)、リンディ・フレーリン・カスタム・スタガード(リア)●コントロール:ボリューム×2、トーン×2、3ウェイ・ピックアップ・セレクター●ブリッジ:ビンテージ・ウィズ・スティール・サドルス●ペグ:トーンプロス・クルーソンズ●付属品:ハードケース●カラー:ブラック(写真)
価格:オープン・プライス(市場実勢価格:420,000円前後)

製品情報・問い合わせ:トーラスコーポレーション

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[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)

大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。