“ONE DAY GUITAR SHOW”で発表された桜モデルの注目機種を総ざらい!
- 2025/01/07
Crazy Tube Circuits / Heatseeker
ギリシャ発のエフェクター・ブランド Crazy Tube Circuits(クレイジー・チューブ・サーキッツ)は、オールド・スクールなサウンドを追求する本質はもとより、アーティスティックな筐体デザインとサウンド・メイクのスケールの広さも特徴。今回新たに登場したのは、アンガス・ヤング(AC/DC)が使用していた機材セットアップのトーンにインスパイアされた、オール・アナログのデュアル・プリアンプ/エンハンサー。
クラシックなワイヤレス・システムとして知られるSchaffer–Vega diversity systemのサウンドが、ロックの歴史を形作った3つの象徴的なアンプ(後述)と出会う。70年代半ばに誕生したこのワイヤレス・システムは、主要なロック・ギター・リグの秘密のレシピとなっている。その魔法の成分は、アナログ・プリアンプ/トーン・エンハンサー回路にあり、この回路を通過するあらゆる信号のダイナミック・レスポンスとハーモニクスを拡張する。
「Heatseeker(ヒートシーカー)」は、この隠れた逸品をモダンに再現することで、パーカッシブなアタックを十分に確保し、ギターの音色をスパイス・アップ。内部昇圧により27ボルトで動作するアナログJFET回路を採用し、ロックンロール・サウンドの代名詞である3台の英国製真空管アンプ(JTM45、1959 Super Lead Plexi、JMP2203)のトーンとフィーリングを、優れたクリーン/ミーン・ダイナミック・レスポンスで再現する。独自のWoS(ウォール・オブ・サウンド)回路は、出力を増加させ、轟くような低域と濃密な中高域を加えることで、サウンド・ステージをさらに拡大。アンプ・ヘッドやフル・スタックの壁をリグに追加するような効果が得られる。また、パッシブ・エフェクト・ループの装備により、プリアンプ/エンハンス・セクションとアンプ・セクションの間に愛用のペダルを接続したり、本機の2つのセクションを独立したエフェクトとして別々に使用するなど、理想的なリグを構築することができる。
価格:オープン