グレコより、46年前に誕生したMモデルのスタイルを踏襲し、ブラッシュアップしたニュー・モデルが登場。

　「GM-CST/QM」は、1978年に革新的なシェイプの変型ギターとして誕生したMモデルを継承しつつ、現代のユーザーのニーズにマッチさせたモデル。従来のMモデルの延長線上にあるルックスを持たせ、歴代のMモデルを知るギタリストには懐かしく、知らない世代のギタリストには新鮮なレトロ感のあるデザインが魅力。木加工、組み込み、塗装、仕上げ、セットアップのすべての工程を日本で行っている。
　美しい木目のキルテッド・メイプル・トップ＆マホガニー・バック材を用いたボディは、センター位置で40mm厚となっており、1弦側と6弦側それぞれ外側に向かうにつれ徐々に薄くなるトップ・アーチ形状を採用。加えて、バック・コンターを採用することで、変型モデルにも関わらず体にフィットし、プレイアビリティの向上を図っている。ネックはマホガニーで、セットネック・ジョイントを採用。また、ナット幅は43mmで、プレイヤーを選ばない標準的なネック・グリップに仕上げ、628mmのミディアム・スケールに22フレットを採用している。指板はエボニーで、アバロンとパーロイドを組み合わせたブロック・ポジション・マークが高級感を演出。ブリッジ＆テイルピースはゴトー製で、オーソドックスで扱いやすいチューン-O-マティック・タイプのブリッジとストップ・テイルピースを採用している。マシンヘッドも、優れた精度と耐久性を誇るゴトー製を採用。
　ピックアップは、アルニコ・マグネットの中でも出力が高めのアルニコ5マグネットを使用したハムバッカーを搭載している。理想的なクラシック・ロック・サウンドになるよう研究を重ね、最適なターン数と直流抵抗値を設定することで、パンチのあるクリーン・トーンから小気味好いクランチ・サウンド、ヘヴィなドライブ・サウンドまで対応。コントロールは、各ピックアップのボリュームとトーンの4コントロール仕様で、スイッチクラフト社製のカスタム3ウェイ・ピックアップ・セレクターを装備。加えて、ボリューム＆トーン・コントロールにはCTS社製のポットを採用し、ポインター付きのスピード・ノブを組み合わせている。
　ヘッドとネック、ボディのバインディングはホワイト・カラーで、エスカッションとスイッチ・ノブはクリーム。ヘッドストック・フェイスにハカランダを使用し、ブランド・ロゴは1990年代のMモデルに採用した伝統的なタイプを継承、さらにマザー・オブ・パールのインレイで高級感を演出している。ハードウェアはゴールドで、カラーはアンバー。