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  • 大人気のSparkシリーズにパワーアップした最新モデルが登場

Positive Grid Spark 2 meets ROLLY

Positive Grid / Spark 2

  • 制作・企画:ギター・マガジン 製品解説:ワタナベダイスケ 人物撮影:星野俊 製品撮影:大谷鼓太郎 動画撮影:沖田航宙(ProductionMikan) 録音:森田良紀(Nirvana inc.) 動画編集:川村健司

多機能な家庭用アンプとして人気を博しているPositive GridのSparkシリーズに、新たなモデルSpark 2が仲間入り。2024年10月26日に発売を予定している。今回はこの新モデルの実力を、ROLLYが徹底的にチェック! 先代のSpark 40から大幅な進化を果たした最新鋭マルチ・アンプの魅力と性能を紐解いていこう。

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Positive Grid Spark 2 meets ROLLY

Positive Grid
Spark 2

ギタリストに嬉しい機能を網羅した自宅用アンプの進化版

Spark 2(Front)

Spark 2(Back)

 自宅練習からライブ演奏にまで使える多機能モデリング・ギター・アンプとして知られる、Positive GridのSparkシリーズ。その代表的モデルSpark40がさらなる進化を遂げ、Spark 2となって新登場。

 数十種類ものアンプやエフェクターのモデリングを内蔵。さらにバッキング・トラックの自動生成をしてくれるSmart Jamや、楽曲のコード解析をしてくれるAuto Chordといった機能も備える、デジタル時代のオール・イン・ワン・ギアだ。

 筐体デザインはSpark 40を引き継ぎながら、スピーカー・デザインが一新され、出力が40Wから50Wへとアップ。ハードウェアとソフトウェア双方の強化により、サウンド・クオリティがさらに向上している。

コントロール

スピーカー

 これまでも自由度が非常に高かった音作りにも、さらなる目玉機能が追加された。それが、出したい音のイメージをAIに伝えるだけでトーンを提案してくれる“Spark AI BETA”だ。

 さらに専用のスマホ・アプリと連動するデジタル面にも大きな進化が。ユーザーからの要望が多かったというルーパー機能が新搭載され、ドラム・バッキング音源との併用も可能になっている。

 ここからはSpark 2の新機能と、従来モデルからパワーアップしたポイントを中心に紹介していこう。

本体に装着可能なハンドルが付属する

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音質と利便性がさらに向上し、一新されたハードウェア

新たに設計された4インチのスピーカーにより、広がりのあるサウンドを創出

 アンプとしての筐体がSpark40より一回り大きくなったSpark 2は、内部のハードウェアも一新されている。特に注目したいのがサウンド面のパワーアップで、40WのSpark 40に対し、Spark 2は50Wへと出力アップ。搭載された2つの4インチ・スピーカーは微妙に外向きに角度をつけた配置により、より広いステレオ音像と周波数レスポンスを獲得した。

 こうしたスピーカー設計と、アップグレードされたDSPと、“Sonic IQコンピュテーショナル・オーディオ”で駆動される新しいHDアンプ・モデリング・エンジンというデジタル面の組み合わせで、さらなる音質向上を実現している。

 また、本体天面のコントロール系が新機能に合わせて若干変更されていたり、背面には新たにLINE OUT端子が追加され、USB端子がType-Cになっていたりと、ハードウェア面の進化は著しい。

 あと付けバッテリー“Spark Battery”に対応したことで、電源コンセントがない屋外などへ活躍の幅が広がったことも、大きな進歩だと言えるだろう。

USB Type-Cやステレオ・ライン・アウトなど、豊富な端子が用意されている

2種類のルーパー機能が追加され、バッキングがより多彩に

ループ機能は本体でも操作が可能

 Spark 2に搭載されたルーパー機能には、録音した演奏をシンプルにループしてくれる、その名のとおりの“Simple Looper”と、あらかじめ用意されたドラムのリズム・パターンをバックにしたループ・プレイができる“Groove Looper”がある。

 いずれのルーパーも音を重ねながらのプレイに対応し、Spark 2本体上部のボタンとSparkアプリ、どちらからでもルーパー操作ができる。

 また、Groove Looperにはたくさんのリズム・パターンを収録。Rock、Pop、Funkなど、ジャンルごとに用意された豊富なバッキングでユーザーを飽きさせない。

トーン作りにAIを活用した“Spark AI BETA”

アプリでSpark AI BETAを開いた画面

 これまでのSparkシリーズにもバッキング自動生成などにAIが活用されていたが、Spark 2では音色作りをキーワード入力で行なえるSpark AI BETA機能が新たに追加された。

 Spark AI BETAとは、例えば“60年代ロック風”だったり、ギタリストの名前や楽曲名といったキーワードを文字入力することで、AIがそれに合わせた音色の候補をいくつか生成してくれるというもの。

 豊富に用意されたアンプやエフェクトの組み合わせで無数の音色が作れるSparkシリーズだが、Spark AI BETAの登場で、初心者から熟練ギタリストまで新しい音色に直感的に触れられる機会が増えそうだ。

まとめ

 従来モデルのSparkシリーズにあった、世界中のユーザーと自作の音色をクラウドで共有できるToneCloudや、バッキング自動生成Smart Jam、YouTube上にある楽曲を自動でコード解析してくれるAuto Chordといった便利機能は、もちろんSpark 2でも健在。

 ユーザーの要望が多かったというルーパー機能やバッテリー対応(Spark Battery/別売り)、コントロール系の細かな配置まで、これまでのSparkシリーズ、特にSpark 40を使ってきたユーザーほど、“これまでの多機能ぶりに加えてさらに進化したなんて……!”と熱い視線を投げかけそうな内容になっている。アプリと本体どちらも操作しやすく、すぐに慣れることができるから、初心者ギタリストにも十分にオススメできる。

 部屋置きにもほどよいサイズ感、そして遊べる機能がたっぷり詰まったSpark 2が手元にあれば、気がつくとギター練習に没頭して時間を忘れていた、なんていうことが増えるのではないだろうか。

ROLLY's Impression

ギター・サウンドの“生感”が
さらに感じられるようになりました。

 今回のSpark 2は、先代のSpark 40と比べて出力が上がっているんですよ。40Wから50Wにアップしているみたいです。実際に聴くと、この10Wの差は大きいですね! 迫力があります。それになんといっても、この改良されたステレオのスピーカー・ユニットが素晴らしい。スピーカー・コーンの取り付け角度が工夫されているらしく、サラウンド感が凄い! エコー・サウンドがあちらこちらから聴こえてくるような気がします(笑)。

 そしてまず、最初にプリセットされている音色がどれもカッチョいい! あなたがもしギターを弾けなくても、グリスだけで楽しめちゃう最高のサウンドです。Smart Jam機能はもちろん、新しく搭載されたルーパーのおかげで練習の効率も上がりますよ。

 それに、AI機能を使ったSpark AI Betaが面白い。皆さんにはどんどん未知のプロンプトを入れてもらって、新しい使い方を見つけていってもらいたいですね。

 とにかく、Spark 2はありとあらゆるギター・サウンドを、自宅で、適度な音量で、しかも迫力を失わずに鳴らすことができる最高なアンプだと思います。それに、3年前よりも技術が圧倒的に進歩したことにより、ギター・サウンドの“生感”がさらに感じられるようになりました。「炎の導火線」の音色のような熱いフィーリングも感じますね。

 Spark 2が出たってことは、Spark 3、4、5……Xまでいくかもしれませんけど(笑)。僕もまだまだSpark 2と共に成長していきたいと思います! 皆さんも一緒に楽しみませんか!

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Positive Grid Spark meets ROLLY

Positive_main.jpg

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製品情報

Positive Grid / Spark 2

価格:¥49,500 (税込)

【スペック】
●出力:50W ●スピーカー:4インチ×2 ●接続端子:ギター・インプット、AUXイン、ヘッドフォン、ライン・アウト×2、Bluetooth、USBオーディオ(1イン×2アウト) ●電源:専用電源、別売6,000mAh充電式リチウム電池(最大12時間駆動) ●外径寸法:375(L)×180(W)×214(H)mm ●重量:5.5kg ●カラー:ブラック、パール
【問い合わせ】
メディア・インテグレーション https://www.minet.jp/brand/positivegrid/spark-2/
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プロフィール

ROLLY
ローリー(本名:寺西一雄) 京都府生まれ/大阪府育ち。エンターテイナー、ミュージシャン、音楽プロデューサー。1990年、ロック・バンド「すかんち」のボーカル&ギターとしてデビュー。1996年バンド解散後、ソロ活動を開始。音楽活動の他、唯一無二なキャラクター性をもってタレントや役者としても活躍しお茶の間での人気を博する。

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