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- 2024/11/16
YAMAHA/STAGEPAS 100、STAGEPAS 200
YAMAHAのポータブルPAシステム、STAGEPAS 100/200の実力を、4つのシチュエーションを想定して野村大輔がチェック!
YAMAHA STAGEPASシリーズは、多彩な入出力やミキサー機能などのステージ音響に必要な要素がまとめられたポータブルPAシステムです。
STAGEPAS 100のバッテリー搭載モデル“100BTR”は最大6時間の連続動作が、STAGEPAS 200は専用バッテリー(付属モデル“200BTR”もラインナップ)の使用で最大10時間の連続動作が可能。これにより、電源のない屋外やカフェでのライブでも、リハーサルから本番まで安心して使うことができます。
STAGEPAS 100は、2つのコンボ・ジャックと1つのミニ・ステレオ入力という3チャンネル仕様で、“ボーカル・マイクとアコースティック・ギターの弾き語り”、“アコースティック・ギターのデュオ”、“バック・トラックを流しながらの演奏”など、コンパクトな編成でのパフォーマンスには十分なスペックと言えるでしょう。
また、STAGEPAS 200は、3つのコンボ・ジャックと1つのステレオ入力を持ち、チャンネルごとにディレイ/リバーブ/コーラスが設定できます。さらに全体のサウンドに対しては、ホール/プレート/ルーム/エコーという4種のリバーブ・タイプが適用でき、多彩なライブ・スタイルに対応が可能です。
そして、どちらもBluetooth機能を搭載しており、スマートフォンから音源を再生できるほか、STAGEPAS 200では専用アプリの“STAGEPAS Controller”でミキサーをワイヤレスで操作することができます。
それぞれ角度調整が可能で、用途やスピーカーの設置位置、観客の位置ごとに最適なセッティングができるのも、嬉しいポイントです。
STAGEPAS 100BTRおよびSTAGEPAS 200は、バッテリー駆動にも対応するポータブルPAシステムです。スピーカーの角度を変えられるため、ストリート・ライブ、カフェ・ライブ、野外イベント、結婚式など、さまざまなシーンで活躍します。今回はストリート・ライブとカフェ・ライブでの4つの使い方を想定し、アコースティック・ギターとエレキ・ギターを使用してサウンドチェックを行ないました。
ストリート・ライブではスピーカーを地面に置くことが多く、音が観客の足下を抜けてしまうことが問題となります。それを解消するために、STAGEPAS 200を30度の角度でセッティングしました。この方法では、音をお客さんの耳元に直接届けることができ、より良いストリート・ライブの環境が作れます。60度と30度で角度調整ができるスタンドが内部に格納されており、セッティングも簡単です。
STAGEPAS 100はマイク・スタンドに取り付けて高さを稼ぐセッティングを試しました。これにより、より広範囲に音を届けることができます。これはストリート・ライブに限らず、さまざまなシチュエーションで使用できそうです。3/8インチ径のネジ穴があるため、一般的なストレートのマイク・スタンドにダイレクトにマウントすることが可能です。
カフェ・ライブでは、広範囲に音を届ける必要があります。動画では、全方位に音を広がるように、STAGEPAS 200を60度の角度でセッティングしました。音が聴こえる範囲が広いため、PAとして客席に音を届けるだけでなく、自分のモニターとしても機能するため、これ1台でこと足りてしまいます。
最後は、ステージ上でSTAGEPAS 100を自分専用のモニターとして使用するシチュエーションをチェックしてみました。足下に置き、無段階で角度調整ができるため、直接自分の耳に音が届き、とても聴きやすいです。3チャンネルあるので、別の音がある時に自分が聴きたい音量バランスでモニターできるのも良いですね。
STAGEPAS 100/200はどのシチュエーションでも高いパフォーマンスを発揮するPAシステムです。スピーカーの角度を変えられる点が非常に便利で、場所を選ばずに使用できます。
音量も大きく、サイズ感からは想像できないほどの音圧があり、音抜けも良いです。STAGEPAS 100は持ち運びが楽なサイズ感も魅力で、STAGEPAS 200は低域の出方も良く、さまざまな音楽ジャンルに対応できます。ぜひ一度お試し下さい。
価格:オープン
価格:オープン
野村大輔(のむら・だいすけ)
1975年、東京都出身。エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギターアレンジを得意としている。また、幅広いジャンルをカバーしつつもブルースをベースにしたプレイ・スタイルを持ち味としたギタリスト。15歳からビートルズに憧れアコースティック・ギターを弾き始め、その後ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどに影響を受けエレキ・ギターを弾くようになる。様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディング・サポート、ライブ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、ギター講師、執筆活動など幅広く活動を続けている。