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- 2024/11/16
ELK / SUPER FUZZ SUSTAINAR
1970年代からギターやベース、アンプ、エフェクターなどをリリースしていた楽器メーカー “ELK(エルク)”。その後身であるミュージックランドKEYが、人気を博していた伝説のELK「SUPER FUZZ SUSTAINAR(スーパー・ファズ・サステイナー)」に焦点を当て、数量限定にて発売。
1970~80年代のミュージック・シーン黄金期と呼ばれた時代に、ELK「BIG MUFF」、のちに改名された「SUPER FUZZ SUSTAINAR」が登場。当時の「SUPER FUZZ SUSTAINAR」は、ファズと言ってもブリブリするようなサウンドではなく限りなくディストーションに近いサウンドで、そこにファズ成分が含まれており、特に低域部分はブーミーなサウンドが特徴。今回製作された「SUPER FUZZ SUSTAINAR」は、当時発売されたエフェクターそのままのサウンドや機能を再現するのではなく、オリジナルの要素を活かしながら、あらゆる用途に対応できるサウンドとなっている。トランジスターを例に挙げると、PNPトランジスターが使用されている当時の国内外ファズの多くは、シャーシと挿入したシールドケーブルのプラグ部分にプラス電流が流れており、電気の流れが逆のNPNトランジスターが多く使用されている現代の機材と共にペダルボードに組み込むと、隣接したエフェクターのプラグなどが原因でショートする可能性がある。このため、本機はNPNトランジスターに変更することで、DCインプットもトラブルなく使用可能に。また当時のELKは、現在でもセカンド・ソース品が入手可能なトランジスター2SA733を使用したバージョンが多かったため、本機はコンプリメンタリー・タイプのトランジスター2SC945を使用。さらに、筐体の違い(大きさ、重量、材質)によるサウンドへの影響を踏まえ、EQ部分のコンデンサーはセラミックからフィルム・タイプに変更することでバランスを整え、当初目指したサウンドを実現している。電源は、9VバッテリーとDCインプットの使用を可能にし、当時のイメージを損なわずにコンパクト・サイズへ変更した完全オリジナル筐体を採用。また、当時のモデルは反時計回りにトーン・ノブを回すことで高域成分が得られるようになっていたが、本機は現代の仕様に合わせるべく、時計回りにトーン・ノブが効くよう変更されている。個性豊かな唯一無二のファズ・サウンドでありながら、現代のミュージック・シーンでも活躍できるサウンドに仕上がった本機。そのサウンドをぜひチェックしてほしい。
価格:¥41,800 (税込)