AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
Cme
Cmeは7年以上シーズニングされた高品位なトーンウッドを使いながらも、手の届きやすい価格帯に抑えた良質なモデルを作り続けているウクレレ・ブランド。そのサウンドの魅力に迫るべく、ラインナップの中から、ソプラノ・ウクレレのpupu liilii (ププ リイリイ)と、コンサート・ウクレレのkaula (カウラ)を、Cmeのウクレレをはじめて手にするというウクレレシンガーの宮武弘に試奏してもらった。連動動画と合わせて本ブランドのポテンシャルをチェックしてほしい。
7年以上かけてじっくりとシーズニング(木材の水分を調整する工程)し上質な無垢材を用いながら、ネックの仕込み角やブレイシング、フレットの仕上げ、塗装の厚みなど、子細に調整を重ねることで、豊かな響きとストレスのない弾き心地を実現しているCmeのウクレレ。今回取り上げるモデルのひとつ、pupu liilii (ププ リイリイ)はCmeのコンサート・ウクレレpupuのソプラノ・バージョンだ。pupuはハワイ語で“貝殻”、liiliiには“小さな、可愛らしい”の意味がある。極薄グロス塗装による2A /3A グレードのアカシア単板ボディで、美しい貝による装飾をあしらっている。もうひとつのkaula (カウラ) は3種の木材を組み合わせたロープ・バインディングをまとったコンサート・ウクレレ。kaulaとはハワイ語で“ 綱・絆”の意味。こちらも2A /3A グレードのアカシア単板ボディで、温かくふくよかな音色を生み出す極薄のマット塗装で仕上げている。
●ソプラノ・ウクレレのpupu liiliiを弾いてみた印象から聞かせていただけますか?
○コロコロとした明るい音で、ボディもよく鳴ってます。こうした艶のあるコーティングのモデルって、もっと硬い音がする印象があるんですけど、これはそんなに硬く感じられないですね。塗装が薄いんですね。演奏性も良いと思います。指板やフレットの仕上げも丁寧ですし、軽量なギア・ペグになっていて、ヘッドも軽いですね。持ったバランスもいいです。収まりがいいというか。
●どのような場面、演奏スタイルに合いそうですか?
○僕自身、弾き語りが多いんですけど、そういう弾き語りスタイルの人には合ってると思いますね。というのも、弾き語りのワークショップをすると、みんな徐々に歌声が大きくなりがちなんですよ。でも、ソプラノ・ウクレレだと、サイズ的にウクレレの音量には限界がありますよね。これならよく鳴るので、大きな声で歌っても、歌とのバランスがとりやすいです。それに、こんなにボディに貝がちりばめられているので、海辺に持って行って、そこで気持ち良く出てきたメロディを歌にできたらいいなと思いますね。
●コンサート・サイズのkaulaの印象は?
○マット塗装特有の落ち着いた音がします。ソプラノ・ウクレレに比べると、サイズが大きな分、音の重心が下がるので、もちろん女性にもお勧めですけど、男性の弾き語りに向いているかもしれないですね。
●ルックスに関してはいかがですか?
○すごくかっこいいと思います。pupu liiliiと比べると、こっちは山のイメージ。僕はアウトドア・シーンでもよく演奏するんですけど、アウトドア用のテーブルのサイドがこういうバインディングの柄になっていたりもするし、部屋に置いておくだけでも絵になりますよね。
●こちらはどのような場面、音楽、演奏スタイルに合いそうですか?
○先ほども言ったように、弾き語りに合っているように思います。ソプラノとコンサートって、どちらもコードの押さえ方は同じで、サイズもそれほど変わんないんですけど、ソプラノからコンサートに持ち替えるだけで、音楽的な深みが出たりもするんですよ。そんな風にレパートリーの雰囲気に応じて使い分けてみるのもいいと思います。
●今回の2本を弾いて、Cmeのウクレレにはどのような印象を持たれましたか?
○エントリー・クラスの価格帯の中でもワンランク上っていう感じがしました。音もバランスが整ってますし、仕上げも細かなところまで丁寧に作られていて、長く使っていってもらいたいっていうブランドの思いを感じますね。
価格:¥55,000 (税込)
価格:¥60,500 (税込)
価格:¥58,300 (税込)
価格:¥46,200 (税込)
価格:¥60,500
宮 武弘(みやたけひろ)
アウトドア、サッカー、クラフトビールを愛するウクレレシンガー。年間100回以上に及ぶライブ、弾き語りのワークショップを各地で行なう他、ap bank fes、アコチル、よなよなエールの超宴など、
野外フェスやアウトドア・イベントにも多数出演。最近では小学校の授業“自分の言葉で歌を作ろう”や、大学
のゲスト講師として“ 旅と音楽”というテーマで講義をするなど、幅広く活動している。