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- 2024/11/16
東洋リビング FLAT DRY FD-140A2(B)
湿度の変化が激しい日本の気候において、ほぼ木材を原料とするアコースティック・ギターは、トップ材が膨らんでしまったり、指板上のフレットにバリが出てしまったり、塗装が溶けてしまったり、最悪ネックが外れてしまうという事態も起こり得ます。そんな繊細なアコースティック・ギターを保管する方法において、最も環境的に良いと言われているのが、湿度を40-60%に保つこと。そこでお勧めしたいのが、湿度調整が可能なギター保管庫、FRAT DRY。一生モノと呼べる特別な1本を安定した環境で保管できるこの注目製品について解説します。
さまざまな実りや色彩豊かな自然をもたらしてくれる“四季”は、日本ならではの美点のひとつ。その一方で、極端な温度や湿度の変化は、木材で製作されたアコースティック・ギターには大きなダメージを与える要因と成り得る。
表1は気象庁のデータをもとに、主要なアコースティック・ギター生産国の年間の平均温度や降水量変化をまとめたもの(月平均の最大値と最小値の差)だが、やはり日本の降水量の幅、すなわち乾湿の変化幅は無視できない数値と言えるだろう。
この乾湿の変化は、ネックの反りや表板の膨張や割れなど、木部に大きな影響を及ぼすだけでなく、金属パーツの錆びやカビの発生など機能的にも見た目的にも見過ごせない害を引き起こす。空調の調整や密閉率の高いハードケース、除湿剤の利用などである程度は回避できるものの、それらも万全とは言えず、やはり専用に設計された保管庫の導入は、愛器が大事であればあるほど現実的な選択肢となるだろう。
防湿保管庫製造のパイオニアとして長い歴史を誇る東洋リビングが開発した“全自動恒湿保管庫FLAT DRY”ならば、フルオートで庫内の湿度を適切に管理(表2)。今回紹介するモデル“FD-140A2(B)”は、LEDバーライトにより、庫内のライトアップも可能で、“愛器を適切に保管”しつつ“鑑賞にも耐えうる”満足度の高いギター管理が可能となる。
FLAT DRYは、ギターケースととらえると少し高価ですけど、安心を買えるなら決して高くないと思います。ケースというよりかは、ギターの家、ギターの部屋を愛器にプレゼントするといったイメージをしていただくと、身近に感じていただけるかもしれません。正直、今の日本は環境的に湿度のギターへの影響がかなり大きいので、それを緩和できる良い商品だと思いますね。
実際、購入されているお客様も多く、一張羅というか、大事な1本のためにギターとセットで買われていく人もいらっしゃいます。それと、やっぱり気に入ったギターは常に見ていたいっていう気持ちがあって、ギターケースとは違い中が見られるのもFLAT DRYの良いところですね。そういった意味でショーケース的に購入される方もいらっしゃいます。
当店では、湿度を50〜60%前後、温度は23〜25度前後で保つようにとお客様には勧めています。空調なども含めて管理していくのがベストですけど、ご自宅では限界もありますからね。
FLAT DRYは、加湿も除湿も、自動的に行なってくれるので、水を補充したり捨てたりという手間がないのも良いですね。ランニングコストもほとんどかからないですし、一生モノのギターだったら保管にもこだわってみてはいかがでしょうか。何かあってからでは遅いですしね。とにかく気にせず安心して置いておけるっていうのが一番ですね。
価格:オープン