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ディバイザー大商談会Q&A

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長野県松本市のギター・メーカーであるディバイザーの自社イベント=ディバイザー大商談会。2016年の初開催以降、年々その規模を大きくし、メーカー単独開催の製品発表会としては類を見ない規模へと成長を遂げている。国産ギターに関心のあるユーザーであればこの数年、デジマート上でディバイザー大商談会出展品という言葉を目にする機会も増えてきたのではないだろうか。人気モデルはイベント後に即完売するなど、販売店だけでなくユーザーからも多くの注目を集めていることがうかがえる。ここでは出展品の購入方法など、大商談会についてユーザーが気になるポイントをQ&A形式でディバイザーに答えてもらった。大商談会についてのインタビュー記事とあわせて読めば、より理解を深められるだろう。

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Q1.ディバイザー大商談会にはどんな製品が出展されますか?

 ディバイザーの各ブランド(Headway、Bacchus、Momose、SeventySeven Guitarsなど)から、職人が腕によりをかけて製作した限定品が出展されます。限定品には和材やエキゾチック・ウッドなど、見た目にも美しい材を用いたモデルが多いです。こういった限定品は基本的には長野県松本市の飛鳥工場で作られていますが、それ以外にももう少し求めやすい価格帯の海外産Bacchus Globalシリーズなどの新製品も出展されます。

Q2.今年のディバイザー商談会に出展される製品の情報はいつ公開されますか?

 出展品の全貌は5月23日の18時に公開となるディバイザー大商談会特設サイトにて全展示品の情報をご覧いただけます。特設サイト公開前は、デジマートでの特集ディバイザーの商談会予告ページ、またディバイザーの各種SNSにおいても出展品の情報が少しずつ公開されていくので、ぜひチェックしてみて下さい。

過去のディバイザー大商談会出展品の一部。エキゾチック・ウッドや和材を用いた華やかなモデルが揃っている。

Q3.一般ユーザーがディバイザー大商談会に参加し、出展品を直接購入することはできますか?

 一般のお客様への直接販売は行なっていません。展示品はすべて開催後にディバイザー製品取扱楽器店に納品されますので、楽器店から購入していただくことが可能です。

Q4.特定の出展品を購入したい場合はどうするとよいですか?

 商談会の出展品を仕入れする楽器店の多くはデジマートに登録しているため、デジマート上で特定出展品の品番、もしくは“ディバイザー大商談会”と検索していただければ見つけやすいです。上記の方法でお探しの製品が見つからない場合は、ディバイザーカスタマーサポート(https://www.deviser.co.jp/support/contactform/)までお問い合わせ下さい。

Q5.大商談会の出展品はいつ発売になりますか?

 ディバイザー大商談会の特設サイト公開日(今年は5月23日)からおおよそ1週間以内に、各出展品から1本ずつ楽器店様へ納品されます。複数本ある出展品については公開日に全数が完成していない場合があり、公開後おおよそ2ヵ月以内に順次完成して楽器店様に納品し、購入が可能となります。

Q6.出展品の試奏は可能ですか?

 特設ページが公開され、楽器店様へ出展品が納品された以降は店頭で試奏いただくことが可能です。また、出展品によっては試奏動画をご用意しているものも多数あります。特設ページに掲載しますので、ぜひ公開時にご覧下さい。

2022年の出展製品の試奏動画。演奏者は有賀教平。

2022年の出展製品の試奏動画。演奏者は磯貝一樹。

Q7.過去の出展品を注文することはできますか?

 過去に製作した出展品についても限定本数ものがほとんどであるため、恐れ入りますが原則としては注文することはできません。ディバイザー公式HP内の“Deviser Event Archive”ページに過去の大商談会の特設ページへのリンクがあり、資料として過去出展品を見ていただくことは可能です。

2022年出展品、MC-MV BURL MAPLE-SP22/J。ハカランダ・ネックを用いた限定1本のモデルだ。

Q8.出展品はなぜ限定品が多いのですか?

 出展品の多くには、大商談会のために仕入れたエキゾチック・ウッドや美しい杢の出現した和材など、工場蔵出しのトーン・ウッドが使われています。材として生産量が限られているもの、入手しようと思ってもできないものが多く、使用できる材の量によって生産本数が決まってしまうため限定品としています。

Q9.なぜ和材を使ったモデルが多いのですか?

 南北に長く、気候の変化が豊かな日本には非常に多くの種類の木が生育しています。その中には美しい杢目を持ち、音響特性も優れたものが多数存在しているのです。日本のギター・メーカーとして、そういった国産材の魅力を最大限に引き出し、見た目でもサウンドでも独自性のある楽器を作っていきたいという考えから、和材を多く活用しています。

2022年大商談会で出展した和材を用いた7弦モデル=MC7-MV-JINDAI TAMO-SP22/R。1000年以上の時を越えて発掘された神代タモをトップ材に使用している。

Q10.出展品の製作期間はどのくらいですか?

 材料の仕入れや準備から始めると、1年~2年かけて完成する製品もあります。基本的に、半年前には仕様やデザインを確定して製作を進めていきます。サクラ材を使用するモデルには毎回異なる桜のモチーフを指板やピックガードなどに入れるので、デザインには特に時間をかけています。

今年の大商談会で発表予定となっているHeadwayの桜ギター。ボディ・バックには目を引くインレイが施されている。

Q11.海外でも商談会の出展品を購入することは可能ですか?

 ディバイザーの海外代理店の多くに商談会の出展品を輸出しています。お住まいの国のディバイザー製品取り扱い代理店にお問い合わせいただければ、販売の有無を確認することが可能です。

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 独自の発展を遂げてきたディバイザー大商談会。その全容について、少しでも理解を深めていただけただろうか。今年の開催日である5月23日にかけて、イベントや出展製品に関する記事が順次公開される。そちらも合わせてチェックして、ディバイザー大商談会への期待をさらに高めてほしい。

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