デンマークが世界に誇るアナログ・ペダル・エフェクトの老舗ブランド、カール・マーティン。その数あるラインナップの中で現在メインとなっているのが、ペダルボードにフィットするようリニューアルされたS（＝Single）シリーズだ。このたび、そのSシリーズより新たなコンプレッサー・ペダルが登場した。

　ACアダプター駆動のみに仕様変更することで、よりコンパクトになったSシリーズ。アノタイズ処理（＝アルマイト処理）を施したトップ・パネルを採用し、そのシェイプとともに特徴的なルックスとなっている。ハイエンド・コンプレッサー「Honey Comp」は、2022年に生産終了となったSシリーズの「Comp/Limiter」をリニューアルしたモデル。シンプルに使えるよう、スレッショルドとレスポンスの設定は工場出荷時に固定し、コントロール・ノブはコンプレッションとレベルのみとなっていた「Comp/Limiter」に、本機ではドライ／ウェットのバランスを取るノブを追加。スタジオで行うようなパラレル処理を可能にしている。これにより、コンプレッションを付加することで失われたダイナミクスも、原音信号を活かすことで復活させられる。また、内部には独自開発のDC/DCコンバーター回路が組み込まれており、通常の9V/200mAのACアダプターを使用しても内部電源は±12Vで動作。かつてのPROシリーズのコンプレッサーと同等の音質とヘッドルームを実現している。なお、電池駆動には非対応で、電源はVital Audioのパワーサプライ各製品を推奨。