エピフォンより、米国のロック・バンド “トゥール” のギタリストとして、またビジュアル・アーティスト／彫刻家／ビデオグラファー／プロデューサー／特殊効果デザイナーとしても活躍する、アダム・ジョーンズの最新シグネチャー・コレクション第2弾が発売となった。

　「アダム・ジョーンズ レスポール・カスタム・アート・コレクション」は、アダムが愛するアートと音楽の融合をテーマとして誕生した新作コレクション。アダムが愛用しているシルバー・バーストの1979年製ギブソン・レスポール・カスタムをベースに制作されており、ボディ・バックにはアダムが厳選した5名の著名なビジュアル・アーティスト（マーク・ライデン、フランク・フラゼッタ、ジュリー・ヘファーナン、コリン・フォート、エルンスト・フックス）によるアートワークが施されている。個性的なアートワークが施された全7種類のギター・コレクションとして、年間を通して2か月おきに1モデルずつ、各800本の限定生産にてリリース予定。

　その第2弾となる「Adam Jones Les Paul Custom Art Collection：Frazetta “The Berserker”」は、ファンタジー・アートの第一人者であるフランク・フラゼッタの作品 “The Berserker” がボディ背面に描かれたもの。さらにヘッドストックの裏には、もう一人の世界的アーティスト、コリン・フォートのデザインによるアートワークが施されている。別名 “Conan The Conqueror” としても知られるこのアートワークは、ロバート・E・ハワードのペーパーバック小説『Conan The Conqueror（邦題：英雄コナン）』の表紙用として、フラゼッタが1968年に描いたもの。

　スペック面も抜かりない仕上がりとなっており、バインディングが施されたマホガニー・ボディにメイプル・トップを採用。3ピースのメイプル・ネックにもバインディングが施され、ネック・デザインはアダム・ジョーンズ・カスタム・プロファイルを採用している。指板はエボニー。ピックアップは、フロントには上下逆にマウントされたエピフォン・プロバッカー・カスタム、リアにはセイモア・ダンカンのディストーションを搭載し、CTSポテンショメーターとオレンジ・ドロップ・コンデンサーが結線されている。また、ボディ・バックにはアーティスト名と作品名を記したコントロール・プレートをマウント。プロテクター・ハードシェル・シェルケースが付属する。

アダム・ジョーンズのコメント
　フランク・フラゼッタの作品に出会ったのは、私がまだ幼い時でした。彼のアートワークには、覚えている限り、私に語りかけてくる何かがあったのです。幼い頃、親に内緒でお金を貯めては、彼の大人向けコミックアートやパルプ小説の表紙を買って、気づかれないように家でこっそり読んでいました。今でも、自分のプロジェクトに取り組むと、その時の発見や影響を思い出すことがあります。フランクのイラスト技術は、このジャンルでは比類がなく卓越したもので、彼は私のヒーローの一人であり続けているのです。
　ギブソンの（ブランド・プレジデントである）セザールと私が、ファインアートを施したギターのラインアップについて話し合った時、私はフランクの作品の1つをぜひ使用したいと願っていました。結果、このエピフォン・レスポールにフランクの作品 “Berserker” を使用することに許可をくれたフランク・フラゼッタとその家族に、とても感謝しています。

サラ・フラゼッタ（フランク・フラゼッタの孫娘）のコメント
　私が初めてトゥールの曲「Schism」を聴いたのは13歳の時で、すぐに私は心を奪われ、それ以来ファンになってしまいました。アダム・ジョーンズと私の祖父のアートワークが、この美しいエピフォン・アートコレクションとしてコラボレーションできることは素晴らしいことです。皆さんもこのギターを見れば、フラゼッタの作品が、このギターに描かれることはまさに運命だったと感じるでしょう。