アコースティックエンジニアリングが手がけた“理想の音楽制作を実現する”環境
- 2024/11/25
IK Multimedia / TONEX Pedal
ギター・アンプ&エフェクトのモデリング・ソフトウェア「AmpliTube」でおなじみ、イタリアのIK Multimedia。2022年9月にリリースされたソフトウェア版「TONEX」は、AI Machine Modeling技術でキャプチャーされたトーン・モデルのリアルさ、演奏フィールが大きな話題を集めている。今回新たに、そのハードウェア・ペダルが登場した。
「TONEX Pedal」は、ギター・アンプなど自身の機材をキャプチャーしたトーン・モデルや、世界中のTONEXユーザーがToneNETに投稿したトーン・モデル(現在6,000種類以上で毎日増殖中)をライブ・ステージにて使用可能。TONEX MAXのライセンスも付属しているため、1,000種類のプレミアム・トーン・モデルも利用できる。TONEXソフトウェアのLibrarianページを使えば、プリセットの管理も簡単。ライブやレコーディング・セッションの前に必要なプリセットを選んで、150種類(50バンク×3フットスイッチ・スロット)まで「TONEX Pedal」本体に転送できる。また、本機にはトーン・モデルだけでなく、アナログ・モデルのEQ、ノイズ・ゲート、プリ/ポスト・コンプレッサーに加え、AmpliTube X-SPACE譲りの高品質なリバーブ5種と、VIR(複数のIRを組み合わせてキャビネットを忠実に再現する独自のVolumetric Impulse Responseテクノロジー)も搭載。トーン・モデルのアンプとキャビネットを分離することもできるため、ユーザーは独自のIRをロードしたり、VIRテクノロジーを使ったバーチャル・キャビネットやIRにアクセスし、トーンを完成させられる。
回路設計は24bit/192kHzという贅沢なスペックで、周波数レスポンスは5Hz~24kHz、ダイナミック・レンジは123dBと、ハイ・エンドな特性を実現。体に響く低域、気持ちを高揚させる倍音を余すところなく再現し、抜群のアタック応答力、音の消え際までノイズに埋もれない超低ノイズ設計により、本物のアンプのサウンドや挙動を忠実に再現するAI Machine Modelingならではの演奏フィールが存分に楽しめる。さらに、TONEX MAXのライセンスに加え、特典としてAmpliTube 5フル・バージョンも付属。Mac/PCスタンドアローン、AAX、AU、VST 2/3プラグインとして起動可能なAmpliTube 5では、ストンプやアンプなど180種以上のAmpliTubeギア・モデルとTONEXトーン・モデルを組み合わせて使えるため、ライブで使用した「TONEX Pedal」のトーン・モデルをレコーディングに活用したり、レコーディングで使ったトーン・モデルを「TONEX Pedal」に入れてライブで演奏することも可能だ。なお、「TONEX Pedal」はUSBオーディオ・インターフェイスとしても動作するため、他の機材がなくてもレコーディングが行える。その他、長年のツアーでの酷使にも耐えられる頑丈なアルマイト製の筐体や176×142×55ミリのコンパクト設計も特徴で、ステレオ出力、MIDI IN/OUT、エクスプレッション・ペダル入力も装備。プログラマブル・ペダルボードや外部ペダルで任意のパラメーターをリアルタイムでコントロールできる。国内発売は3月を予定。
価格:オープン