レコーディング・エンジニア／ギタリストとして数々のレコーディングに参加しつつ、ペダルのレビューや書籍の執筆を経て、2009年に自身のペダル・ブランド “Rainger FX（レインジャー・エフエックス）” を立ち上げたマッド・サイエンティスト、デヴィッド・レインジャー。彼が開発する奇想天外なペダル・シリーズに、期待を裏切らない新作（問題作!?）が加わった。

　ディストーション／ヴァイナル・レコード・スクラッチ「Break Box（ブレイク・ボックス）」は、クールなディストーション・サウンドにRainger FXならではの奇想天外なファンクションを組み合わせたドライブ・ペダル。ドライブ回路は、Rainger FXのレガシーである「El Distorto」のサウンドをベースに、カラーサウンドとのコラボレーションで製作された「Freakenbender」のトーン・スタックを搭載。圧倒的なゲイン量を持ちつつ、内蔵されたノイズ・ゲートでプレイに追従する完全なサイレンスも実現している。そして最大の特徴であるスクラッチ機能は、内部で生成されるレコード・スクラッチ・サウンドを楽器入力によって、いつでもトリガー。まるでDJがキューを出すような演出も可能となっている。さらにアクティブ・サステイン機能は、サステインにコーラス・エフェクトをフェイド・インすることで、押し寄せては引く波のようなバイブスを追加。フリーキーな感性に応えるこの一台。どう使うか、どう乗りこなすかは、あなた次第だ。