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  • "夢の空間"を実現した自宅スタジオに大接近!

アコースティックエンジニアリングが手がけた"ドラムが叩ける"プライベート・スタジオ Vol.35

アコースティックエンジニアリング

“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。ここでは同社が手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオにフォーカス! 今回ご紹介するのはプロ・ドラマーとして活躍する、神奈川県在住の生田目勇司さん宅スタジオ。世の中が大きく変わったコロナ禍以降、まさに理想!と言える自宅スタジオの詳細を見ていこう。

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CASE:35 神奈川県 生田目勇司さん邸スタジオ

1990年生まれ。10歳のときに父親が買ってくれたヤマハDTXで、KISSのコピーからドラムを始める。高校3年生でスティーヴ・ガッドに衝撃を受けてスタジオ・ミュージシャンを目指し、音楽学校で熊谷徳明に師事。卒業後、20代半ばから本格的にレコーディング/ライヴの仕事を始め、現在はメジャー/インディーズ問わず幅広いアーティストをサポートしている。

自宅でドラムの仕事ができるように。それが一番の理由でした。

 「コロナ禍になって、自宅でもドラムを叩く仕事ができて、自分から発信できるようにしたかった。それがスタジオを作った一番の理由です」と生田目さんは語る。

 その言葉の通り、ここでは16chのドラム・レコーディングが可能。録り音を左右する室内の響きは、先輩ドラマーである田中陽さんがアコースティックエンジニアリングの施工で作った自宅スタジオ(本誌2015年3月号とデジマート・マガジンの記事Vol.07に掲載)を参考にしたそうだ。

 「陽さんのスタジオは音のバランスが最高で、サステインの感じもちょうど良い。鳴り過ぎずデッド過ぎず、長時間いても耳が疲れないのがすごいと思って、それが一番の決め手になりました」

元は約9畳のスペースに防音施工を行った約6.3畳のスタジオ。ドラム・セットはYamaha バーチカスタム・アブソリュート。フェイバリット・ドラマーであるデイヴ・ウェックルが2011年にクリニックを行った際の使用機材で、すべてのシェルにウェックルのサインが入っている。レコーディング用マイクは「スタジオを作ると決めてから徐々に買い揃えていきました」とのことで、もともとレコーディングの知識があったわけではないそうだが「買ったマイクを外のスタジオに持って行って自分で録ってみたりしながら、少しずつ勉強しました」。スネアの打面とボトムの両方にマイクを立てるために、ヤマハのスタンド用アタッチメントを活用するなど、ドラマーらしいアイディアも

ここでドラムを録るようになって、外の現場に行ったときの音作りも変わったという。

 「マイクを通すならこのサステインは気にしなくてもいいとか、逆に邪魔だなとか……もちろんエンジニアさんの考えることとはレベルが違いますが、自分で想像できる余地は広がりました。プレイが変わったと言われることも多いです。以前はなかなか優先できなかった内容の練習に割く時間が増えて、新しいことにも挑戦できるようになりました」

将来はここで自分の作品を作りたいという生田目さん。せっかくこういう環境を整えたので、絶対やりたいですね。このスタジオを作ったことは、人生が変わるくらいの良い出来事です。大袈裟じゃなくて(笑)」

ドラム・セットからの眺め。以前は仕事へ出かける前にパッドで基礎練習を行っていたが、今はドラム・セットで全身のウォーミング・アップをしてから現場に向かう。「おかげで最初から良いポテンシャルで叩けるようになりました。ハードな曲を叩いたときの身体のダメージも減りました」

出入り口は木製防音ドア×2枚。角度をつけて室内の平行面を減らし、天井高を確保するために床を下げている

スタジオの一角にぴったり収まるデスクにセッティングされたレコーディング機材。「DAWはProToolsです。以前は別のものを使っていたのですが、よく一緒に仕事をするアレンジャーが(ProToolsを)使っているので購入しました」

※本記事はリズム&ドラム・マガジン2022年1月号の記事を転載/再編集したものです。

アコースティックエンジニアリングとは?

 株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

株式会社アコースティックエンジニアリング

【問い合わせ】
TEL:03-3239-1871
Mail:info@acoustic-eng.co.jp
住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル

HP:http://www.acoustic-eng.co.jp

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株式会社アコースティック・エンジニアリング TEL:03-3239-1871 http://www.acoustic-eng.co.jp
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