米国カリフォルニア州で設計・製造を行っているmeris（メリス）より、最強のモジュラー・ディレイ・システムが登場した。

　テープやシマーなど、さまざまなディレイのスタイルが存在しているが、それらはすべてフィルターやモジュレーションなどのモジュール（要素）を組み合わせて作成されている。「LVX」は、そのモジュールを自由に選択し、組み合わせ、自分だけのディレイを作ることができる最強のカスタム・ディレイ・マシン。ディレイの減衰や揺れ具合を設定するだけでなく、例えばディレイ音だけにチューブ系のドライブをかけたり、ピッチ・シフターをかけることもできる。複数のモジュールを組み合わせることもできるため、いくつものエフェクターをつなげて作っていたような複雑なサウンドも、この1台で作れてしまう。選択できるモジュラーは、フィルター／プリアンプ／モジュレーション／ピッチなどがあり、それらは「Enzo」のフィルターや「Hedra」ピッチなど、既存のメリス製品のアルゴリズムが反映されている。さらに、本機オリジナルの “カセット” や “コンプ” などのキャラクターも加えられるため、より多彩なサウンド・メイキングが可能だ。なお、デュアル・ディレイは最大2,540msで、どの状態でも使用可能な60秒のステレオ・ルーパーを装備、プリセットは99（3×33バンク）で、チューナーも搭載している（チューナー動作時の出力モードを設定可能）。プリセットを試しているだけだけで、大いにインスピレーションを刺激されることだろう。