神奈川県小田原市に工房を構える、Kigoshi Custom Guitar。2016年に発表されたKTシリーズがプロ／アマ問わず多くのギタリストから絶賛され、ジャズ・ギタリストに限らず愛用者が増える中、KTとは異なるボディ・シェイプを持つ新たなモデルが発売された。

　「Tiran 3SL」は、オーソドックスなSTタイプではなく、ディンキー・ボディを採用。厳選されたアルダー材のボディに、同じく厳選されたメイプル材のネックと指板にはローズウッドを使用し、このタイプでは珍しいくらいの生鳴りを誇る。非対称のネック形状は非常に滑らかなフィンガリングが可能で、コントロールしやすく、一般に流通するギターより若干太めとは思えない弾きやすさとフィット感を実現。ピックアップはホットとビンテージの2種類から選べるが、共通して抜けが良く、芯のあるダイナミック・レンジが広いトーンが特徴となっている。なお、ホットを選択した場合、ジャズでも使えるファットで潤沢なトーンが得られ、同時にどんなジャンルでも対応できるトーンとなっている。ビンテージを選択した場合、ダイナミック・レンジが広く、より鈴鳴りするサウンドが体感できる。そしてもちろん、電装と金属パーツを除き、ネック＆ボディ成形からピックガード成形に至るまで、すべて完全ハンドメイド。独自のネック組み込み構造も含めて、世界的ジャズ・ギタリストの矢堀孝一氏曰く「あり得ない鳴り」を実現している。さらに、その一般のカスタム系STとは一線を画すトーンは、「これこそが本来のカスタムSTの姿」と矢堀孝一氏、同じくジャズ・ギタリストの鈴木直人氏ともに絶賛。早くも両者のステージで活躍中だ。カラーはサンバースト系、シースルーのブラック系／ブルー系／レッド系の計4種類となっている。