PRSより、ジミ・ヘンドリックスが60年代後半に所有していたというアンプを解析し、その回路を元に誕生したというチューブ・アンプ・ヘッドが新登場。

　2018年、ポール・リード・スミスとPRSのアンプ・デザイナー、ドグ・スウェルは、60年代後半にジミ・ヘンドリックスが個人的に所有していたビンテージ・アンプの解析を特別に許可された。そのアンプの回路を元に、“オーセンティック・ヘンドリックス” ツーリング・サーキットが誕生。妥協なきクラフトマンシップのもと、世界中の人々を魅了した伝説的なサウンドを現代によみがえらせた。真空管の組み合わせを厳選した結果、HDRXアンプにはニュー・センサーEL34EHのマッチド・ペアのパワー管、そしてプリ管にはJJ ECC803Sを搭載。100W出力の「HDRX 100」と50W出力の「HDRX 50」は、出力トランスのサウンドをオリジナルに近づけるため、独自のマッチング回路を使用している。さらに「HDRX 50」には、出力100Wのビンテージ・アンプと同等の電源を使用することで、通常の50Wのアンプよりも遥かに100Wのニュアンスに近いサウンドを出力。また、この独自に設計された電源回路により、驚異的な低ノイズも実現している。加えて、カスタム・メイドのストレート・エッジ出力トランスフォーマーも、60年代後半のオリジナル・サウンドの再現に大きな役割を果たしている。そしてサーキット・ボードには、2オンス銅を使用した2mm厚の両面スルー・ホール基板を使用。オリジナル・アンプとの一貫性、グラウンドの落とし方、耐久性の向上を考慮し、独自のタグ・ボード構造を採用している。耐久性の面では、アーティストのツアー使用なども前提に、あえてアルミニウムではなく0.0060インチのスティール製シャーシを採用。スティールには、すべて腐食を防ぐ処理が施されている。なお、マッチング・キャビネットも2モデル発売。

HDRX 100

HDRX 50