- 特集
- 2022/07/13 18:00
- 幅広いプレイに適合するHSS仕様のオールラウンダー
Fender Player Plus Stratocaster HSS × AssH
Fender / Player Plus Stratocaster HSS
Fender Player Plus Stratocaster HSS × AssH
Fender Player Plus Stratocaster HSS
切れ味と厚みのある音色を兼ね備えたHSSストラト
Fender / Player Plus Stratocaster HSS Belair Blue（Front）
Fender / Player Plus Telecaster HSS Belair Blue（Back）
ストラトキャスターらしい切れ味の良さだけでなく厚みのある音色も実現するのが、このHSSレイアウトの“Player Plus Stratocaster HSS”。本器は鮮やかなカラーをまとったインパクト抜群の見た目でありながら、プレイアビリティを追求したモデルだ。まず、ハム・ノイズを抑制したPlayer Plus Noiselessピックアップ3基を搭載。リア・ピックアップ側にはハムバッカーを採用しており、明るくファットなサウンドを出力する。さらに、プッシュ／プル仕様のトーン・ノブをプルすることでハムバッカーをコイル・タップし、シングルコイルへ切り替えることが可能だ。これにより繊細なサウンド・コントロールを実現し、より幅広いプレイに適合できる。12インチ・ラディアス指板で音詰まりを気にすることなくアグレッシブなリード・プレイができ、2点支持トレモロとロッキング・チューナーにより激しいアーミングも躊躇なく行なえる。このようにハードな使用にも耐えうる点も本器の強みだ。ボディ・カラーは写真のベルエア・ブルーを含む、計4種をラインナップ。
本シリーズのために専用開発された3基のPlayer Plus Noiselessピックアップ。リア側はフルサイズのハムバッカーを採用。ハム・ノイズを抑えながらも、ローとトレブルがしっかりと効いた乾いたサウンドを出力
プッシュ／プル仕様のトーン・ノブ。ハムバッカーをコイル・タップし、シングルコイルに切り替えることができる。切れ味の良いストラト・トーンを得られるため、鋭いカッティングをするにも最適だ
3-Color Sunburst
Cosmic Jade
Silverburst
AssH's Impression
どんなジャンルでも
オールラウンドに活躍してくれる。
パッと見てまず惹かれたのは、このグラデーション・カラーですね。見た目はクラシックだけど、ありそうでなかったこの色にモダンさを感じます。最近、絵を描き始めたんですけど、こんな感じの色味を出してみたいなと思うことも多いんですよ。そういう意味で1つのアートのような品格も感じられますね。
実際に手にとってみると、めっちゃ弾きやすい。フレットがミディアム・ジャンボだからか、レガートする時も余計な力を入れずにほどよく脱力してプレイに集中することができました。ネック・シェイプもすっきりしていて、自然な触り心地でしたね。普段は厚みのある太いネックのギターを使うことが多いんですけど、それでもまったく違和感なく、すぐに仲良くなれました。
アーミングした時のスプリングの柔らかさは絶妙ですね。僕はかなりアームを押し付けるように音程を下げてから徐々に上げていったり、ボリューム奏法と組み合わせて最後にフェードさせることも多いんですけど、このアームの具合は扱いやすいしチューニングが全然狂わない。安心感があるから、普段アームを敬遠しがちな人でも手を伸ばしやすいですね。
肝心なサウンドについては、全体的にフェンダーのキャラクターをしっかりと持ちつつ、クリアであるうえに、エフェクトの乗りもめちゃくちゃ良いんです。クリーンで弾いた時は、ほどよくドライだけどわずかにウェットさも残っていて、バランスの取れたサウンド。ディストーションやオーバードライブをかければ、ロー・ゲインでもしっかりエフェクトのニュアンスが出せて、気持ち良くガツンと前に出てくれますね。
それから、このモデルのアイコンでもあるリア・ハムバッカーも良い味を出しているんです。トーンを絞ってフィンガーピッキングした時にも抑揚をつけたフレージングができるし、リッチかつメロウな音色を出してくれるから、弾いていて楽しいですね。リア・トーン・ノブをプルするとハムバッカーがコイル・タップされて、ソリッドかつ骨太なリード・トーンが出せました。余計な歪みもカットされるので、そのぶん弾き手の力量が試されると思うんですけど、この芯のあるシングルコイル・サウンドもぜひ味わってほしいです。
けっこう音がパキっと前に出てエッジィなので、ピッキング・スピードの速いフレーズや、ガツンとコード弾きするのに合いそうです。ロックやファンクを弾く人にはもちろん、トーンを絞ればR&Bなどのメロウなフレーズを弾くのにもばっちりハマる。ローがしっかり出るからメタルでもいけます。どんなジャンルでもオールラウンドに活躍してくれるはずですね。
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