ギブソン・アコースティックのカスタムショップより、英国のシンガー・ソングライター、ユスフ / キャット・スティーヴンスの最新シグネチャー・アコースティック・ギターが発売された。

　「Cat Stevens J-180 Collector's Edition」は、彼の歴史的名盤『Tea For The Tillerman』（1970年）と『Teaser And The Firecat』（1971年）で使用されたオリジナルJ-180を元に制作。このJ-180は、1969年にロンドンの有名楽器店セルマー・ミュージック・ショップで購入したもの。彼はJ-180のスリムでエレガントなスタイルに惹かれ、その自然なパーカッシブな響きは、すぐに彼のサウンドに不可欠な要素となった。しかし、1970年代の終わりに彼はJ-180を含むすべての音楽機材を売却し、その収益をチャリティーに寄付。それから数十年後、彼は愛用していたJ-180と再会し、以降のワールド・ツアーでもサブのビンテージと共に活躍している。
　本機は、熱処理の施されたサーマリー・エイジド・シトカスプルースのボディ・トップ、マザー・オブ・パールのムーン＆スター・ヘッドストックと指板のスター・インレイ、そして “Yusuf / Cat Stevens” と直筆サインが入ったサウンドホール・ラベルが特徴。また、専用ハードケースと認定書、アイコニックなデザインが施されたパッチ、ピン、ステッカーなども付属する。全世界50本の限定発売。

キャット・スティーヴンスのコメント
　私が音楽の転機を迎えたのは、（当時ギブソンから発売されていた）エヴァリー・ブラザーズの黒いシグネチャーモデル “J-180” を手にした時だと思っています。このギターはとても弾きやすくて、お気に入りのギターでした。よくパーカッシブに弾いていましたが、それが私のレコーディングに唯一無二なサウンドを与えてくれたと思っています。見た目も素晴らしい！　いつも新しいモデルを手にすると、初めてギターを弾き始めた頃にタイムスリップしたような気分になります。