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- 2024/11/16
アコースティックエンジニアリング
“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。ここでは同社が手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオにフォーカス! 今回ご紹介するのは、ご夫婦でドラムを演奏する、埼玉県在住の西村光司さん、真奈さん宅スタジオ。2人の夢だった!という自宅スタジオの詳細を見ていこう。
光司さん:自宅スタジオを作ろうなんて、独身のときはあまり現実的に考えていなかったんですよ。僕ら夫婦は(2人とも)ドラマーで、スタジオを作ることが結婚するきっかけにもなったりして、家を購入したら(自宅スタジオを)作ろうと決めていたんです。もともとアパート暮らしだったんですけど、当時は市のホールを借りてドラム・セットを持ち込んでバンド練習とかしていました。
真奈さん:“スタジオを作りたいね”という話をしていた頃に、大ファンの伊藤大地さんがドラム・マガジンに載っている号を読んで、初めてアコースティックエンジニアリング(以下AE)さんを知って。でも、最初はAEさん以外のメーカーも問い合わせていて、そこでは“うちは○○円からです、その予算だと難しいですね”とすぐに終わってしまったんですよ。AEさんは“とりあえず見積もりを出してみませんか?”ってお話ししてくれて。すごく良心的ですぐにお願いしようと思いました。
光司さん:中古の家を購入してリフォームという形でスタジオを作ろうとしていたのですが、(スタジオの)場所は、“楽器の搬入出が楽”ということで、1階の和室にすることにしました。
真奈さん:もともと日当たりの良い部屋だったのですが、このあたりは夜すごく静かになりますし“窓はつけられないかな……”と思っていたら、AEさんから“日当たりが良いので窓をつけてみませんか”と提案されて。“大丈夫なんだ!”って驚きでした(笑)。やっぱり音漏れが一番心配でしたね。
光司さん:(音が漏れていないか)心配しながら叩くのでは意味がないので、そこは気にしましたね。実際には思いきり叩いてもまったく問題ないので逆にびっくりでした(笑)。あとは吸音パネルの配色をAEさんに提案してもらったんですけど、それがすごく良くて。2人とも気に入っています。
真奈さん:それから工事の様子を観に行ったとき、大工さんが“ここがこうなるんだよ”と丁寧に説明してくれて。うれしかったですね。スタジオを完成したときは、“まさか自分の家でドラムが叩けるなんて……夢が叶った!”と本当に感動しました。
光司さん:今はバンドの課題曲をスピーカーから出してそれに合わせて練習したり、いろいろやっています。曲を流しながら叩くのが本当に楽しいです。あとはやっぱり毎日触れるのが良いですよね。昔は練習パッドで実際のタイコを叩いている感触をイメージしてやっていたんですけど、いざタムやスネアを叩いてみると当然感触は違っていて。今はそのままの感覚でずっと叩けますから。
真奈さん:今後は、ミニ・キットを購入して、2人で叩いてみたいですね(笑)。ミニ・キットだとコンパクトだから外にも楽に持ち運べますし。
光司さん:それから、ここでドラムを教えたいですね。でも、それには腕を磨かないと(笑)。
※本記事はリズム&ドラム・マガジン2012年11月号の記事を転載/再編集したものです。
株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。
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