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- 2024/11/16
Fender / Made in Japan Junior Collection Jazz Bass
今年3月にフェンダーから新登場した“Made in Japan Junior Collection”は、日本人の体型や特徴を徹底的に調査し、“いつまでも弾いていたいギター&ベース”をコンセプトにしたコンパクトなシリーズ。ベース・モデルとしては、ジャズ・ベース“Made in Japan Junior Collection Jazz Bass”がラインナップされた。その実力を、Twitterでのカバー動画の投稿から注目を集め、東京2020パラリンピック開会式では布袋寅泰とともにステージに立つなど、今最も目が離せない期待の10代ベーシスト、アヤコノに検証してもらった!
本モデルはスケールは30インチを採用して取り回しの良さを実現しつつ、38.1mm幅のボーン・ナット、サテン仕上げのモダンCグリップ・メイプル・ネック、19本のナロー・トール・フレット、9.5インチ・ラジアスの指板(カラーによってローズウッドとメイプルが用意)など、レギュラー・スケールと同様の弾き心地を両立している。ボディはバスウッド製で、レギュラー・モデルに比べて94%までサイズダウンした仕上がり。さらにボディ・キャビティの設計を見直すことでさらなる軽量化も行なっている。
カラーは、3カラー・サンバーストやブラックといった定番のほか、サテン・ヴィンテージ・ホワイト、サテン・ダフネ・ブルー、サテン・サーフ・グリーン、サテン・シェル・ピンクといった、サラサラとした手触りと柔らかな印象を与えるパステル調の新色も登場している。なお、サテン・シェル・ピンクのみメイプル指板で、ほかの5色はローズウッド指板仕様となる。
価格はいずれも、130,900円(税込)。これからベースを始めたいという初心者や、手の小ささからベースを弾くことに不安を抱えている人はもちろんだが、サウンドやプレイアビリティには妥協したくないといった中上級者の自宅で手軽に弾く一本としてもお薦めのモデルだ。
まず見た目が、全体的に小さかったり、
持ってみると、普段はベースを長い時間弾いているとベースの重みでストラップをしている肩が痛くなっちゃったりするんですけど、このベースはその気配がないのが驚きでした。特に楽器を始めたばかりの頃って、ベースってとにかく大きくて重いんですよ。持ち歩くのにも部屋のなかでぶつけるんじゃないかってくらいで(笑)。でもこれはずっと膝に乗せていたいというか、“練習するぞ!”って気負わなくても、遊び感覚とか気分転換でずっと触っていたくなるようなベースですね。いつもはずっと座って弾いているとベースを乗せた膝が痺れてくるんですけど、そういう負担も全然なさそうです。
プレイに関しては、私は手が小さいのでいつもは1〜4フレットあたりを弾くのがけっこうキツかったりするんですけど、そのあたりでもすごく指が動きやすかったので、いいなと思いました。ショート・スケールのベースは今回始めて弾いたのですが、やっぱり“指を広げることへの力”がすごく減りますよね。普段はロー・ポジションで高い弦を弾くことを避けがちで、代わりに4弦や3弦のハイ・ポジションに移動して弾くような運指にしがちなんですけど、そういう苦手意識もこのベースだとなくなりそうです。ベースって同じ音でもポジションによって音質がけっこう変わるし、1〜4フレットあたりの高い弦ってアタック感があったり実は特徴的な音が出るので、プレイの幅が広がっておもしろそうだなと思いました。あと個人的には、リアのピックアップの音がめちゃめちゃ好きでしたね。
ベース選びって初心者だと音とか種類のことってよくわからないと思うんですけど、そんななかでも自分に合うものを選ぶ基準のひとつに、“サイズが小さいこと”とか“軽いこと”がハマる人もたくさんいるんじゃないかなと思います。小柄な方とか女性とか、お子さんにお薦めなのはもちろん、そういう人たちに“このベースがあるよ”ってお薦めしたいですね。
価格:¥130,900 (税込)
アヤコノ
あやこの●2004年7月8日生まれ、大阪府出身。14歳でベースを始め、2020年からTwitterにて弾いてみた動画の投稿を開始。ヴルフペックの「Dean Town」投稿時にはジョー・ダート本人からのリアクションもあるなど話題となる。同時にベーシストとしてのキャリアもスタートさせ、2021年5月からはNHK Eテレの音楽教育番組『ムジカ・ピッコリーノ』シーズン9にスピカ役でレギュラー出演し、同年のFUJI ROCK FESTIVAL '21では“ムジカ・ピッコリーノ アルカ号の仲間たち”として出演する。また、東京2020パラリンピックの開会式では布袋寅泰、田川ヒロアキ、川崎昭仁とともにロック・バンドとして出演を果たしている。2022年からはバンド・セッション・チャンネル『AFTER HOURS』での活動も開始。多方面から注目を浴びる、期待の若手ベーシストのひとりだ。