AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
IKEBE SHIBUYA 1st Anniversary!
イケベ楽器店のフラッグシップ・ショップ=“イケシブ(IKEBE SHIBUYA)”が渋谷にオープンして早1年。それまでに築き上げてきた楽器店としての信頼感と、店舗そのものをエンターテイメント空間と位置づけた斬新な店作りで、他にはない存在感を示している。3Fのドラムステーション渋谷にスポットを当てた本企画では、前編に続いて店内の様子を見ていきながら、スタッフ選定のオススメ商品も紹介していこう。
初心者からプロ・ミュージシャンまで、幅広い層が来店するドラムステーション渋谷(以下、ドラステ渋谷)。属性も目的も異なるさまざまな客層に目配りの利いた店作りは2004年の開店当時から変わらず、スタッフの大渕 悟さんいわく「最初のコンセプトを大切に、丁寧にやってきました」。その上で“新しさ”を追求したのが、現在のドラステ渋谷だ。
「目的のものにすぐ辿り着けて、さらに店内をフラッと回ると“こんなものもあったんだ”と感じてもらえる、そんな商品の見せ方を心がけています。また、その時々のトレンドが最初に目に入って、お店に来るたびに新しい発見をしてもらえるように、配置やディスプレイは意識的によく変えています」
楽器店と言えば、雑多な商品が所狭しと並んでいるイメージを抱く人も多いだろう。しかしドラステ渋谷は、他の楽器店に比べて特別広いわけではないにも関わらず、カテゴリー別に整然と配置されているところも“新しさ”を感じさせる。そこから生まれる居心地の良さは、イケシブの全店に共通するものだ。
「お客様から“感動した”と言っていただいたこともあって、そのときは本当にうれしかったです。我々が思い描いていたものが、そのまま受け入れてもらえたんだなって。洗練されたお店と言っていただくことも多いですが、スタッフはかなり泥臭く、汗水流しています、涼しい顔をしていますけどね(笑)」
また、渋谷という土地柄から、“急に○○が必要になった”という来店客が多いのもドラステ渋谷の特徴の1つ。
「ライヴの当日、リハーサルと本番の間に“スナッピー・コードが切れた”とか、“ヘッドが破れた”ということで急いで来られるお客さまもいらっしゃいます。消耗品類に関しては“駆け込み寺”であらねばという使命感のもと、定番をしっかり揃えてわかりやすい位置に置いています。さらにそこで、面白そうなものをチラッと手に取っていただけたらうれしいですね」
そしてもちろん、ドラム専門店には欠かせない試奏室も完備。手ぶらで来ても大丈夫なように、さまざまな種類の試奏用スティックが用意されている他、Yamaha EAD10を使った録音にも対応している。
「スタッフにお声がけいただければ、使っていただけます。自分の演奏動画を撮る方が増えている中で、EAD10を使うというのが定番になりつつあって、どんな音で録れるのか気になっているお客様も多いんです。録った音のデータもお持ち帰りいただけます」
現在の店舗になって1年が過ぎた今、スタッフが感じている手応えについて尋ねると、「こういうご時世なので、お店としては試行錯誤の連続です」と前置きしつつ、次のような答えが返ってきた。
「リアルタイムでお店が動いている、生きている感じをSNSなどで常に発信することは心がけています。ふとスマホを覗いたときに“ドラステ渋谷はこんなお店なんだ”と感じていただき、行ってみたいと思わせるお店でありたいと思っています。演奏動画も積極的にアップしていますが、ドラムは生で体感しないとわからないことがたくさんあるので、現物を見て聴いて確かめたいとお店に来てくださるお客様は多いですね」
さらに、リアル店舗ならではの強みを活かしたイベントも、状況の許す限り行っていく予定だという。楽器業界では初の店舗内イベント・ステージ“イケシブLIVES”や、配信/レコーディングなどに対応した“イケシブSTUDIO”を活用しつつ、ドラステ渋谷の店内スペースも利用。イケシブ1周年に合わせた企画もいくつかスタンバイしている。
「節目なのでいろいろ企画していますし、やってみたいイベントも山のようにあります。ドラステ渋谷としての今後の展望は、まだまだ厳しい状況が続く中、明るい未来も見えているので、地に足をつけて、頼ってもらえるお店でありたいと思っています。そして、常にカッコ良くありたい。業界の最先端を皆さまにご紹介できるお店であり続けるという、開店当初からのコンセプトをずっと守っていきたいですね」
1stアルバム『REVIVE』をリリースし、快進撃を続ける“地獄のゆるふわガールズバンド”、NEMOPHILA(ネモフィラ)のドラマー=むらたたむ。今回のSpecail Liveは、Roland V-Drumsのフラグシップ・モデル「VAD706」、ドラマガWebでも紹介したイケベ専売モデル「VAD103」、さらに今やライヴで必須!とも名高いサンプリング・パッド「SPD-SX」を駆使したパフォーマンスとなる模様。詳細は上記URLをチェック!!!
最後に、本企画の前編に続いて、スタッフお勧めのスネア・ヘッドを3モデルを選んでいただいた。
「店頭には一通りのサイズを揃えていますので、いつ駆け込んでくださっても大丈夫です。そしてスティックと同じく、どのスタッフにお尋ねいただいてもちゃんとした答えが返ってくる体制を整えています。ぜひ、お気軽にお声がけください」
レモらしさがありつつも太いサウンド。あらためてプッシュしておきたいド定番モデルです。
ST Headを太陽とするならLC Headは月というか、こちらも良いヘッドなのでオススメしたいです。独特の丸み、温かみがあって、適度な雑味も感じさせます。フープがしっかりしていて、音が安定するのもアサプラの強みですね。逆に、レモはフープが軽いのがメリットだったりするので、それぞれの個性を生かした使い方ができるのは良いことだと思います。
コーティング・ヘッドとクリア・ヘッドの良いハイブリッド感があるのと、とにかく耐久性が革命的。大音量を安定して出すのに適しています。タム用もバス・ドラム用もあって、レコーディングでハードに叩きたい場合にUV2で揃える人は多いです。こういうちょっと変わり種のヘッドでもサイズのバリエーションが揃っているのはエヴァンスの良いところですね。