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- 2024/11/25
ディストーション/オーバードライブ
エフェクター・ファンのバイブル『THE EFFECTOR book』(シンコーミュージック刊)。最新刊の“Vol.54”の中から「現行“ディストーション/オーバードライブ”試奏」を紹介します。
実際のところ、ハイ・ゲイン過ぎずロー・ゲインより深い歪み、それが1番プレイしやすいギター・サウンドなのかもしれない。ディストーション・ペダルのように切れ味鋭く歪み、オーバードライブ・ペダルのようにナチュラルに響く、そんな“良いところ取り”とも言えるモデルはないものか? ギタリストのそんなわがままな要望に応えるべく、おなじみ、坂本夏樹がさまざまなドライブ・ペダルと格闘する!
説明不要の歴史的大名機である“DS-1”ですが、「あまりにも定番すぎて実は未体験」という方もいるのではないでしょうか? なんと、かくいう僕がそうなのです。そこで、この機会に既成概念に囚われず詳しくチェックしてみました。BOSSと言えばバッファード・バイパスが基本。僕にとっては、繋ぐだけで聴きなじみのある音色になります。世界中でスタンダードとなった音色だけに、実に安心感がある響きですね! そして、いざエフェクトをオンにすると、重心が安定しているのにどの帯域もオープンで、右手のニュアンスをしっかり押し出してくれる印象です。操作感はとても素直なのに、全体として攻撃的なディストーションらしい音色にまとめられていて、今なお多くの愛用者を産み続けている理由がよくわかります。かっこいい音色を簡単に表現してくれるというか、どうやってもかっこいい音色に仕上がってしまうからでしょう。こういうのを「完成度の高いチューニング」と言うのだと思います。リリース当時から音色もほぼ変わっていないようで、1978年に練り上げられたサウンドが今でも現役で、しかもシーンの最前線で活躍しているという事実にロマンを感じずにはいられません。
[Specifications]
●コントロール:Level、Tone、Dist ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:73mm(W)×129mm(D)×59mm(H)●電源:006P(9V電池)/9VDC ●価格:open price(市場想定税込価格:¥6,600) (問)050-3000-9230/ローランドお客様相談センター
ディストーションの生みの親とも言えるMXRが、モデル名にもあるように、1978年当時のサウンドを再現しつつ、ホットロッド・モディファイを施したのが本機、“M78 Custom Badass '78 Distortion”。さすが“Distortion+”で歪みの世界を切り開いたブランドだけあって、「ディストーションとはこういうもの」という特徴を自然な感覚で表現できています。ビンテージ機器ならではの独特なレンジ感やうねりを得るには、ビンテージ・エフェクターを使うのが1番手っ取り早いのですが、古いものなので現代のアンサンブルで成立させるのが難しい個体が大多数。ビンテージ・サウンドを現代のアンサンブルで成立させたい、そんな相反する要望へも、自社のモデルで時代を作り、そして現在も世界のトップ・ブランドとして躍進を続けるMXRだからこそ応えられるのでしょう。絶妙に整理されていることで突き抜けてくる中域、しっかり耳に食いつくザラつきのある高域、そんなビンテージ・ライクなディストーション・サウンドを、現代的なヘッドルームの広さと音圧、効きの良い“TONE”によって、ジャンルを問わずに使えるようまとめています。さすが老舗ですね!
[Specifications]
●コントロール:Output、Tone、Distortion ●スイッチ:ON/OFF、Crunch ●端子:Input、Output ●サイズ:63mm(W)×112mm(D)×50mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC ●価格:¥11,000(税込) (問)03-3862-5041/モリダイラ楽器
マキノ工房のエフェクターは、繋いだだけで音がクリアになるんですよね。トゥルー・バイパスであっても、スイッチやジャック、配線材は信号が経由する重要な箇所。突き詰めると、それらも選別やワイアリングでチューニングすべきなのです。同ブランドのエフェクターはどれも、エフェクト音だけでなく、バイパス音も「ウチの音色はこうだ!」というこだわりを持って製作されているのでしょう。“250 Of Gray”はモデル名からも分かる通り、初期の“Overdrive Preamp/250”をもとに開発されたモデル。ビンテージ特有のオープンなオーバードライブ感がとても良く再現できていますが、格段に解像度が高くなっています。全開まで歪ませても、はっきりとコード感を聴き取れるのがポイント。解像度を上げようとすると高域成分が目立ち、重心も上がってしまいがちですが、さすがマキノ工房、安定感のある重心との両立も完璧。音量がオリジナルよりも上がるように改良されているので、解像度の高さと合わせて、よりブースターとしての使用に効果を発揮すると思います。本当に高品質なので、アンプもハイ・レベルなモデルをチョイスすれば、さらに良くなる予感。良いものと組み合わせることで威力が上がると思います。
[Specifications]
●コントロール:Output、Dist ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:70mm(W)×112mm(D)×55mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC ●価格:¥49,800(税込) (問)makinokoubou.com/マキノ工房
丁寧に時間をかけ、現在必要とされる要素を研ぎ澄ませる形で往年の名機を再構築した“DRV”は、日を追うごとに多くの方のペダルボードに組み込まれているのを見る機会が増えてきました。その特徴は、内部昇圧によって広いヘッドルームを確保、飽和しがちな中域をオープンでクリアに響かせるというもの。誰もが一聴して品質の高さを感じることができる歪み方です。ヘッドルームが広いので右手のタッチへの反応も良く、プリアンプ的にセッティングすれば、ステージに自前のアンプを持ち込む必要がなくなるかも?と思わせてくれるほど。また、エフェクターは良い音色であることは当然として、足下に並べたいと思わせるデザイン性の高さも重要です。オンにするよりも先に視界がとらえた“物としてのかっこよさ”は、音色が切り替わる前から気持ちをブーストしてくれますよね。ソロ・パートなどで1音目から完璧に気持ちを乗せたい時、この要素があるかないかでは大きな違いがあると思います。本機であればその点も間違いありません。無骨なデザインのエフェクターもかっこいいですが、このポップな見た目は、演奏に高いモチベーションで臨む支えにもなりそうです。
[Specifications]
●コントロール:Drv、Cut、Vol ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:111mm(W)×93mm(D)×50mm(H) ●電源:9VDC ●価格:¥33,000(税込) (問)042-519-6855/アンブレラカンパニー
発売と同時に即完売し、一躍伝説のエフェクターとなったことも記憶に新しいアースクエイカーデバイセスの“Life Pedal”。そのアップデート版である“V2”は、基本の回路はそのままに、小型化が施され、新しい機能も加えられました。歪みもファズ・ライクに深く設定することができる上、ディストーションながらオクターブ音をミックスできる極めて個性的なモデルです。扱いやすくかっこいいオクターブ・ファズを探している人にもおすすめしたいところで、“V2”ではオクターブ音の量を外部ペダルで調整可能に。クリーン・ブースト機能と合わせ、足下で操作できる音色の幅が格段に広がりました。そしてもちろん、本機だけでも個性的なディストーションを作ることができますが、クリーン・ブーストでチューブ・アンプをプッシュして得られる歪みと掛け合わせてこそ、真にオリジナルな音色が得られます。それがビンテージ・アンプであれば、経年で研ぎ澄まされた個性も付加されるので、より一層オリジナルな領域に踏み込むことができるでしょう。音量がかなり大きめに設定されているので、ぜひビンテージの真空管アンプと組み合わせて、この特異な個性を爆音で味わってみてください!
[Specifications]
●コントロール:Amplitude、Filter、Distortion、Magnitude、Octave ●スイッチ:Amplitude、Magnitude、Clip ●端子:Input、Output、Octave EXP ●サイズ:93mm(W)×118mm(D)×57mm(H) ●電源:9VDC ●価格:open price(市場想定税込価格:¥42,900)(問)0570-056-808/ヤマハミュージックジャパン
フライング・ティーポットのエフェクターは、「触ってみたい!」と思わせるギミックのある作りが面白く、ここで紹介する“Reindeer RDD-2”もLEDインジケーターが超個性的。知らずにオンにしたらかなり驚くでしょう。ここまで明るくはっきりとオンを示してくれるのはライブ向きでもあり、シンプルに研ぎ澄ませてまとめられたコントロール部それぞれの効果も的確なので、物としての面白さに目が行きがち。しかし実は、現場の最前線を強く意識して作った実戦的なモデルであることがうかがわれます。筐体の形から連想されるインスパイア元が持つ個性的なキャラクターを軸に、現代のさまざまな音楽に対応できるよう、オーバードライブ的な滑らかさや、クリアなレンジ感を実現。そんな音色の幅をトグル・スイッチによってさらに広げることも可能で、とりあえず本機1台あれば大抵の現場はなんとかなってしまうのではないでしょうか。インスパイア元よりも響きの解像度が高く、“TONE”を“FAT”にすればずっしりとした重心も得られるので、ベース用の歪みとしてもオススメできます。音楽ジャンルのみならず、楽器すら問わず、幅広く歪みをカバーできる秀逸なモデル。
[Specifications]
●コントロール:Gain、Tone、Volume ●スイッチ:ON/OFF、Gain(Deep/Boost)、Tone(Bright/Fat) ●端子:Input、Output ●サイズ:90mm(W)×100mm(D)×44mm(H) ●電源:9VDC ●価格:¥29,700(税込) (問)https://www.flyingteapot.jp//Flying Teapot
エフェクターを使う上で、フット・スイッチとLEDインジケーターの位置は、想像以上に重要なポイント。アニマルズペダルの新デザインは、フット・スイッチを手前に配置したことで踏みやすく、LEDとの距離がしっかり取られているので、操作の際に靴で隠れたりせず、切り替わりをはっきりと視認することができます。第一線で使う人のことを本当によく考えた素晴らしいアップデートだと感じました。そんな新デザイン・シリーズにラインナップする本機は、中域に“半止めワウ・ライクなフィルター感”がうっすらと味つけられていて、その独特な音色についつい耳を吸い寄せられてしまいます。聴く者を魅了するのではなく「聴き入らせてしまう」とでも表現すれば良いでしょうか。数あるディストーションの中でもあまり感じたことのないアプローチだったので、だからこそ耳を持っていかれるのかもしれません。とても個性を感じる音色ですが、トグル・スイッチでのモード切り替えと、調整幅の広い“DIST”コントローラーにより、高い対応力を誇ります。右手の力加減でクリーン〜クランチを弾き分けられるくらいの“ロー・ゲイン要員”としても極めて有効な選択肢になるでしょう!
[Specifications]
●コントロール:Volume、Tone、Dist ●スイッチ:ON/OFF、Clipping ●端子:Input、Output ●サイズ:64mm(W)×113mm(D)×50mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC ●価格:open price(市場想定税込価格:¥14,080) (問)info@lep-international.jp/LEP INTERNATIONAL
他の誰とも違う、自分だけのオリジナルな音色を探し求める、そんな旅もミュージシャンとしての楽しみの1つでしょう。しかし、数あるモデルの中から独自のセッティング、組み合わせを見つけることはかなり険しい道のりになります。そんな時に試していただきたいのがジュピター・エフエックスの製品。ノブに名称が書かれていないので、文字情報からくる既成概念に囚われず、音色のみに集中した感覚的な音作りが可能です。本能的に“好きだと感じる音色”を見つけやすい、と言い換えることも可能でしょう。“Tesla Wolf V2”にも、歪みの旅のゴールになりうる素養を感じました。このブランドの製品は斬新で新鮮な音色が特徴で、本当の凄さは感覚的な操作で音色を成立させられるチューニング力の高さと導線のわかりやすいコントローラー配置にあります。かなり深い歪みにまで追い込んでも、強い芯を演出するクリーンを共存させられるようにドライ・ミックスを調整できたり、とてもよく考えられている印象を抱きました。内部のDIPスイッチとトリマーでさらに細かく追い込むことも可能で、弾く人それぞれの好みに完璧に合った音色に必ず導く、という意志を強く感じます。
[Specifications]
●コントロール:Volume、Gain、Tone、Dry Volume、Bass Boost(内部) ●スイッチ:ON/OFF、Dip Switch 1~3(内部) ●端子:Input、Output ●サイズ:68mm(W)×130mm(D)×60mm(H) ●電源:9VDC ●価格:¥29,040(税込) (問)info@benten-distribution.com/Benten Distribution
従来のエフェクターよりもう何歩も踏み込んだ音作りがしたい、そんな強いこだわりを持つミュージシャンに高い人気を誇るウォルラス・オーディオ。そんなブランドからリリースされた“Eras”は、“MODE”切り替え機能により積極的に中域の作り込みを行なえ、どんなセッティングであっても攻撃性を保つことができる、新しいタイプのディストーションです。現代のハイ・ゲイン・ペダルに最も求められる素養は“タイトさ”でしょう。本機は“MODE”とイコライジングでの追い込みだけでも充分に満足のいくタイトな音色を作れますが、さらに“BLEND”で原音をミックスすることで、よりクリアでスピード感のある音色に仕上げることができます。ハイ・ゲインなペダルは音の余韻を止めるのが難しいものが多いですが、本機であれば、音の切れ際をコントロールしてグルーブを生み出すようなバッキングでの使用も問題ありません。ラック・タイプやプラグインのエフェクターと同等に、深部まで細かく追い込むことができます。そして、この音色と“BLEND”機能は、ベースでの使用にも期待できそうな個性。ハイ・ゲインを完全にコントロールする、そんな願望を完璧に叶えてくれます。
[Specifications]
●コントロール:Volume、Blend、Gain、Bass、Treb ●スイッチ:Bypass、Mode ●端子:Input、Output ●サイズ:73mm(W)×121mm(D)×58mm(H) ●電源:9VDC ●価格:¥33,000(税込) (問)047-484-9111/パール楽器製造
リリースと同時に大反響を呼んだアルテロカスタムギターズのエフェクター。“Mag -Distortion-”のデザイン・コンセプトがマホガニーと聞くと「?」となる方もいると思いますが、これは弾けばわかります。リッチで温かい手触りの感じられる中低域、明るく軽やかに広がる高域は、まさにマホガニー材の持つ特徴そのもの。設計を担当したカージアン北田氏の、音と言葉を繋ぎ、デザインでもって視覚化して伝えたい音色に導く、類い稀なる具現力の高さに改めて感服させられました。操作面での特筆ポイントは“PRESENCE”。超高域を操作するものと認識する方が多いでしょうが、初期マーシャル・アンプなどに搭載された同名のコントローラーに通じる“レンジの輪郭補正”と捉えた方がその効果と操作感を深く理解できると思います。“GAIN”は全開にしても飽和することがないので、ハイ・ゲイン設定で使用する人が大多数でしょうが、従来のハイ・ゲイン・モデルでは音がどうしても濁り滲みがちなロー・ゲイン設定時でも、“PRESENCE”によってはっきりとした解像度を保つことが可能です。ハイ・ゲインのみならず、ぜひ様々なセッティングで使用してみてください。
[Specifications]
●コントロール:Volume、Gain、Tone、Presence ●スイッチ:ON/OFF ●端子:Input、Output ●サイズ:70mm(W)×120mm(D)×57mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC ●価格:¥36,300(税込) (問)info@altero.jp/Altero Custom Guitars
フルトーンのディストーションと言えば、“OCD”が有名ですが、実は他にも素晴らしいモデルがたくさんあります。本機もとてもユニークな回路をもった機種で、他に類を見ない滑らかなオーバードライブが得られるソフト・クリップと、これぞディストーション的と言えるアグレッシブなハード・クリップをブレンド。オリジナリティ溢れる歪みを作り出します。オーバードライブにもう一声味付けが欲しい、ディストーションにあと少し滑らかさが欲しい、そう感じたことがある方はぜひ試してみてください。それぞれの効果がはっきりと聴き取れるようにわかりやすくチューニングされているので、感覚的な操作で好みの音色を簡単に見つけられるはずです。個人的には、ソフト・クリップ側で大体の歪み量を設定してからハード・クリップ側でザラ付きを加えていき全体を整える、という順番がスムーズだと感じました。そして“BASS”の効くポイントが的確なので、アンプ、ギターとのマッチングが図りやすいのも特徴。右手のタッチやギターのボリューム操作への追従性の良さは、良い感じにドライブしたチューブ・アンプを直で演奏している感覚に肉薄するものがあります。
[Specifications]
●コントロール:Volume、Soft-Clip、Hard-Clip、Treble ●スイッチ:ON/OFF、BASS ●端子:Input、Output ●サイズ:64mm(W)×123mm(D)×58mm(H) ●電源:006P(9V電池)/9VDC ●価格:open price (問)info@musette-japan.com/ミュゼットジャパン
その昔、「割とあっさり歪むのがオーバードライブ」、「かなり歪むのがディストーション」、「もっと激しく歪むのがファズ」って教科書に書いてあった覚えがあるんですが、あれ、一体なんだったんですかね。全然違うじゃねーかと。今や、すんごく歪みの強いオーバードライブもあれば、ゲインを抑え目にしたディストーションもあるし、最近ではロー・ゲインな“Fuzz Face”系ってうたい文句すら目にします。となると、学校で習った歪み系の法則が全然成り立ちませんよね。
じゃあ、どうやって分類すれば良いんだよ!ってなって、ゲシュタルト崩壊した状態が今号の特集と捉えてください。中でも今回は線引きが最も曖昧な、ディストーションとオーバードライブの狭間に存在する事象の地平面みたいな領域に突っ込んでみました。ここは2つの大沼が渦を巻きながら隣り合ってる場所ですからね、巨大なブラックホール同士が衝突しているような恐ろしい空間と言えます。よって一般的な理屈は通用しません。
そこでは一般にディストーションとして括られているMXRの“Distortion+”やマクソンの“Sonic Distoriton”、プロコの“Rat”、オーバードライブに分類されることが多いDODの“Overdrive Preamp/250”やフルトーンの“OCD”、そうした歪み系ペダルがすべて同じものとして混ざり合っていました。今まで当たり前のものと捉えていた分類が全く通用しない世界です。教科書に記してあった理屈が一切通用しません。ディストーションがオーバードライブ? オーバードライブがディストーション? ああ、これはもう訳がわからん。どうすればいいんだあああああ(絶叫)。
しかし、そんな一般的なエフェクター理論が崩壊した空間であっても、一応なんだかしらの法則は存在します。我々は、観察と分析を幾度となく繰り返すことにより、パターンらしきものの存在を見つけることに成功しました! 「はあ? 何言ってんだ、コイツ」と思った方はぜひ一読を。識者のお力を借りつつ、理路整然と特集を組み立ててあるつもりですので。珍しくめっちゃ頭を使いました。そんなわけでオーバードライブとディストーションの境界にある摩訶不思議な世界をご堪能くださいませ。アインシュタインもびっくりです(多分興味ないと思いますが)。(下総淳哉/THE EFFECTOR book)
本記事はシンコーミュージック刊『THE EFFECTOR book Vol.54 Distortion CHRONICLE ISSUE 2022』での特集企画「現行“ディストーション/オーバードライブ”試奏」を転載したものです。今号では40年以上に渡って受け継がれていった「ハード・クリップ型ドライヴ・ペダル」の遺伝子を徹底分析。1970年代の昔から現代に至るまでの点を結んで線にした「壮大なストーリー」をご堪能ください!
項数:116P
定価:1,980円(税込)
問い合わせ:シンコーミュージック
『THE EFFECTOR book Vol.54』のページ・サンプル
坂本夏樹(さかもと・なつき)
チリヌルヲワカ、She Her Her Hers、Over The Topでのバンド活動を経て、スタジオ・ミュージシャン、プロデューサーとして、Creepy Nuts、DE DE MOUSE、HOME MADE 家族、たんこぶちん、酸欠少女さユり、新山詩織など、数多のライブ、レコーディングに参加。