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マウスピース/リード/リガチャーの選び方 〜 初心者のためのサックス入門(4)

サックス/サクソフォン

初心者に役立つサックス入門、第4弾!今回はアクセサリー「マウスピース/リード/リガチャー」ついて紹介します。これらは音色や吹き心地に影響するので自分にぴったりなモノを見つけてください!

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 前回に続き、クロサワウインドお茶の水店スタッフの齋藤さんに「マウスピース/リード/リガチャー」について、どんなことに気をつけて選んだら良いのか教えていただきました!

今回もわかりやすくアドバイスしていただいたクロサワウインドお茶の水店の齋藤さん

クロサワウインドお茶の水店の齋藤さんに訊く
マウスピース/リード/リガチャーの選び方

 サックスにある程度慣れてくると、音色や吹奏感の変化を求めて色々とカスタマイズしたくなるかと思います。それらを叶えるパーツはさまざまありますが、特に口元に近いパーツほど音色や吹奏感に影響が大きくなり、その筆頭がマウスピースです。新品の楽器を買うとスタンダードなものが付属してきますが、自分の好みのマウスピースを楽器と一緒に購入する方もいらっしゃいます。

リガチャーでリードを取り付けた状態のマウスピース

マウスピース

セルマーのラバー・マウスピースS80 C(左:テナーサックス用、右:アルトサックス用)

Otto Linkのテナーサックス用(左)とYANAGISAWAのアルトサックス用(右)。これらはメタル製の中でも吹きやすい

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 マウスピースは“歌口”とも呼ばれ、サックスにとって音色や吹奏感を決める重要なパーツです。エボナイトと呼ばれるゴムの一種を使ったラバー製と、真鍮やステンレスを素材に使ったメタル製に分けられ、そのほかにも木材や樹脂で作られているものもあります。メタル製はたくさん息を使って鳴らすため、初心者の方はまずはラバー製を使うことをオススメします。

 代表的なメーカーといえば、H.Selmer(セルマー)です。初めての1本として使用されることが多く、特にクラシックや吹奏楽でユーザーが多い印象です。逆にポップスやジャズのユーザーになじみのあるメーカーはMeyer(メイヤー)やOtto Link(オットーリンク)ではないでしょうか。いずれもアマチュアからプロに至るまで多くの人に愛用されています。

左: オットーリンクのマウスピース(テナーサックス用)、右:メイヤーのマウスピース(アルトサックス用)

 さらにマウスピースにはティップオープニングとチェンバーにも種類があります。ティップオープニングというのはマウスピース先端とリードの隙間の大きさで、チェンバーというのは中の容量のことです。ティップオープニングが狭いとコントロールが容易になりますが、人によっては息が詰まってスムーズに吹けず苦しく感じることもあるでしょう。逆に開きが広いと息がスッと入りますが、その分たくさんの息が必要になり、コントロールも少々難しくなります。また、中の容量は広いとおおらかな音に、狭いとまとまりのある音になります。

 まだサックスを始めたばかりの時は先端の開きが大きすぎないものがおすすめです。例を挙げるとすると、セルマーの「S80 C☆」や「S90 180」が比較的扱いやすく最初の1本に良いのではないでしょうか。

左は四角くなっていて、右は丸形になっているのがわかる。この形によって音色が変わる

リード

まずはリードは葦(あし)でできているものを選ぼう

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 リードは、その振動によって音を発生させる重要な部分です。リードは材質に葦(あし)という植物を使っていて、多くのプレイヤーがそれを使っていますが、最近では樹脂で作られたものも種類が豊富にあり、より個人の好みに合わせて選べるようになりました。箱に書いてある数字は硬さを表しており、数字が小さいものほど柔らかく、大きいほど硬いリードとなります。マウスピースとの相性もあるため絶対ではありませんが、柔らかいリードほど少ない息でも音が出しやすいので初心者の方には2 1/2番(2.5番)または3番がおすすめです。また、自然の素材を利用しているためバラつきがあり、それによって吹き心地が異なるので、1枚ずつ購入するよりも1箱購入して自分なりに吹きやすく良い音がするリードを探してみましょう!

クラシックや吹奏楽でよく使用されるリード。まろやかでまとまりのある音が特徴。左から通称“青箱”と呼ばれる世界標準とも言えるVandoren(バンドレン)、D'Addario(ダダリオ)のGrand Concert Selectシリーズ、Reserve(リゼルヴ)シリーズ

ポップスやジャズでよく使用されるリード。左からVandorenのJAVA、D'AddarioのSelect Jazzシリーズ、GONZALEZ(ゴンザレス)のJazz Local 627

リガチャー

 リガチャーは、マウスピースにリードを固定するためのパーツですが、これによっても音色や吹奏感が変化します。主に材質は金属・皮革等が挙げられます。金属製は良く響き明るい音になり、皮革製はまろやかで柔らかな音色になる傾向にあります。こちらも個人の好みによるところが大きく、価格も数千円から数万円までピンからキリまであります。材質やメッキの種類、重量や形などでそれぞれ音色等が異なるのでかなりディープな部分でもあります。

 リガチャーとマウスピースはそれぞれ違うメーカーのものを組み合わせて使うことができますが、サイズを合わせなくてはいけないので、困ったときは店員さんに相談してみてくださいね。

セルマーの金属製リガチャー。面積が少ないので軽く鳴らしやすい

ロブナーの合皮製リガチャー。まろやかな響きが特徴

Silversteinのワイヤータイプのリガチャー。NASAの火星探査機にも使用された高強度な素材が使われている

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クロサワウインドお茶の水 1F
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クロサワウインドお茶の水店 1F

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-4-2
営業時間 :(平日)11:00~20:00 /(日・祝)11:00~19:00 
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TEL:03-5259-8191
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はじめようSAX! 初心者のためのサックス入門 V0L.2

はじめようSAX! 初心者のためのサックス入門 V0L.3

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