フェンダーより、ニルヴァーナの代表作『ネヴァーマインド』の発売30周年を記念して、カート・コバーンのシグネチャー・モデルが発売された。

　「Kurt Cobain Jag-Stang」は、カートのお気に入りだったジャガーとムスタングの要素を組み合わせて製作された、本人のカスタム・モデルの復刻版。2つのモデルを融合したハイブリッド・ギターのアイディアをカート自身が写真コラージュや図面で綴っており、1993年に彼のノートに描かれていた “夢のフェンダー・ギター” が、2021年にリバイバル復刻となる。

Kurt Cobain Jag-Stang（右利き用モデル）ソニック・ブルー（上）とフィエスタ・レッド（下）

　象徴的なシェイプのアルダー・ボディに、スリム “C” のメイプル・ネック、7.25インチ・ラジアスのローズウッド指板、そしてムスタングの特徴である弾きやすい24インチ・スケールを採用。ピックアップは、ビンテージ・スタイルのカスタム・シングルコイルとカスタム・ハムバッキングを搭載。2つのスライド・スイッチは、各ピックアップのオン／オフとイン／アウト・フェイズの3ポジション。カートならではのパンチの効いたギター・サウンドを再現するのに最適だ。また、本人の伝説的な左利きの演奏スタイルに敬意を表して、左利き用のモデルも用意。カラーは、それぞれソニック・ブルーとフィエスタ・レッドの2色展開となっている。

Kurt Cobain Jag-Stang（左利き用モデル）ソニック・ブルー（上）とフィエスタ・レッド（下）

カート・コバーンのコメント（1994年『Fender Frontline』のインタビューより）
　ギターを始めてから、それぞれのギターに気に入るところがあるんだけど、自分が求めているものすべてを完璧に融合した一本を見つけることができなかったんだ。“Jag-Stang” は、その中でも自分が求めているものにもっとも近いギターなんだ。