Rolandより、SPシリーズの最新モデルとなるSP-404MKIIが発表された。発売は11月を予定、価格はオープン・プライス。

　SPシリーズは、BOSS SP-202の発売から20年以上続くロングセラー・サンプラーで、音楽シーンに止まらず舞台や放送などの効果音出しなど、幅広い分野で活躍。また、その独特のサウンドといつでもどこでも素早くビートを作成できる使い易さから、ビートライブやLo-fiヒップホップという新しいカルチャーを生み出した機材の1つとして、多くのDJやビート・クリエイターからも支持されている。

　本製品は、12年ぶりに登場したSPシリーズ最新モデルで、鮮やかなOLED ディスプレイをはじめ、表現力豊かな最新のパッド、新規追加のエフェクト、操作性の高いシーケンスとサンプリング・ワークフロー、そして楽曲にインスピレーションを与える即戦力のサウンド・ライブラリなど、コミュニティからのフィードバックと広範な研究開発を通じて、強力な進化を遂げた。

　注目すべき機能が多数あるが、ここでは「SKIP BACK SAMPLING」を紹介しておこう。これは直前に演奏した音声データーを最大25秒さかのぼってキャプチャーできる機能で、かつては同社のシンセサイザーFantom-Sシリーズ、Fantom-Xシリーズ、Fantom-Gシリーズに実装されていた。即興的な演奏を逃さずにオーディオ化できるので、これまでのリサンプリングの概念を大きく変えることになるだろう。そのほかにも数え切れないほどの機能が搭載されているので、Roland Webサイトをチェックして欲しい。

ベロシティ対応のマルチカラーパッドを16個搭載。

OLED ディスプレイを採用し細かな表示が可能に。またエフェクター・セクションは旧バージョン・ユーザーにも優しいレイアウトだ。

　またMac/Windows専用のエディター“SP-404MKIIアプリ”では（Roland Cloud Managerからダウンロードが可能）、詳細な波形編集や、パッドへのサンプルのアサイン、MIDIファイルやSP-404SX/SP-404Aのプロジェクトのインポートを簡易に行なうことができる。さらにRoland Cloudには、著名なサウンド・デザイナーやミュージシャンによる多くの素材集“Sample Packシリーズ”が用意されているので、これらの素材を使うことで誰でも本格的なトラックメイキングが可能になるだろう。

SP-404MKII APP 画面①

SP-404MKII APP 画面②

主な機能

1. マルチカラー・パッドはベロシティに対応（ベロシティ固定も可能）。
2. 新しくLo-fi、CassetteSimulator、Resonatorエフェクト、さらにギター／マイク入力用の専用Vocoder、Auto Pitch、GuitarAmpSimulatorなどの豊富なエフェクトを追加。
3. 起動時間と読み込み時間の短縮、16GBの内部ストレージ、低レイテンシー・パッド、迅速なサンプル編
   集により、ワークフローの高速化を実現。
4. 32ボイスの最大同時発音数と、プロジェクトごとに160のサンプルを16プロジェクト分保有する内部メモ
   リーにより、パフォーマンスの可能性がさらに拡大。
5. リアルタイムまたはオートでのCHOP、自動BPM検出、ENVELOPE、ピッチ・シフト、およびRESAMPLEなど、充実の機能でオンボードでのサンプル編集を強力にサポート。
6. クオンタイズだけでなくシャッフル・パーセンテージの調整が可能。スイングのカスタマイズも実現する。
7. 直前のパフォーマンスから最大25秒さかのぼってキャプチャする、SKIP BACK SAMPLING。
8. 2つのサンプルを自在にミキシングするDJモード。ライブ・パフォーマンスへの新しいアプローチが可能。
9. アルミ製フェイス・プレートは取り外しが可能、WEBサイトにはアウトラインのテンプレートを用意。スク
   リーンセーバーやスタートアップ・ロゴのオリジナル設定など、豊富なカスタマイズ・オプションも。　

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リア

サイド