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  • "夢の空間"を実現した自宅スタジオに大接近!

アコースティックエンジニアリングが手がけた"ドラムが叩ける"プライベート・スタジオ Vol.26

アコースティックエンジニアリング

“自宅で思いきり音を出したい!”、“いつでも楽器を鳴らせる環境を手に入れたい!”……自分のスタジオを持ちたい願望は、楽器を演奏する人ならば誰もが思うこと。そんな“マイ・スタジオ”の夢を実現してくれるのが、プロ用のスタジオやライヴ・ハウスの防音/音響工事も行う、アコースティックエンジニアリングだ。ここでは同社が手がけた“ドラムが叩ける”プライベート・スタジオにフォーカス! 今回は神奈川県在住のSさんの自宅スタジオを紹介していく。

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CASE:26 神奈川県 Sさん宅スタジオ

昔のバンド仲間を呼んで演奏できるくらいのスペースは確保したくて

 学生時代は吹奏楽とバンドでドラムに熱中していたというSさん。しかし、社会人になり仕事が忙しくなると少しずつ疎遠に……そんな定番コースを歩んだものの、数年前から再び叩き始め、今年、自宅の新築に合わせてスタジオを作ることになった。

バンド・メンバーを入れての演奏も可能な約7畳(施工前約9畳)のスタジオ。壁の左右幅いっぱいに設けられた大きな鏡と、横長の採光窓が、実際の広さ以上の開放感を生み出す。この鏡では演奏中の足元まで見ることができ、練習に大いに役立っているそうだ


 「最初は電子ドラムも考えましたが、どうせ家を建ててお金がかかるなら、楽しいことに使った方がいいなと(笑)。吹奏楽の後輩である妻も“スタジオ作っちゃえば?”と言ってくれましたし、複数の知人がアコースティックエンジニアリングでスタジオを作っていて、実際に見せてもらったりしているうちに、だんだん現実味が増していきました。家の中に作るので広さの制約はありましたが、昔のバンド仲間を呼んで演奏できるくらいのスペースは確保したいと思って、このような形になりました」

吸音パネルはドア側と窓側の壁の幅いっぱいに。写真でドア側より少し濃い色に見える奥の壁は、将来的にアップライト・ピアノを置く予定で反射壁としている。スピーカーはSさん指定のボーズ802で、大音量時でも締まった音像を再生する

ナチュラルな音で、楽器の音がそのまま聴こえている感じ

 完成したスタジオについては、遮音はもちろんのこと、室内の音の聴こえ方もまったく不満がないとSさんは話す。
 「クセのないナチュラルな音で、楽器の音そのままが聴こえていると感じます。そして何より、思い立ったときにすぐドラムを叩けるのがありがたいです。休日は1〜2時間くらい叩いたりもしますが、普段はワン・フレーズだけ叩いて出てくることも(笑)。学生時代にコピーしたレッド・ツェッペリンの楽譜を買い揃えてもう一度チャレンジしたり、マイナスワン音源つきの教則本で練習したり……ただ好き勝手に叩くのではなく、ドラムにちゃんと向き合う感覚がまた湧いてきて、学生時代に戻ったような気持ちです」

ジョン・ボーナムをイメージした、口径26"のバス・ドラムを擁するラディックのキットはオークションで入手。さらにカスタムショップカノウプスの小口径キットも置いて、親子でドラムを楽しんでいる

階段下の空間を利用した収納スペース。左側の棚は棚板可動式で、背板を設けないことで奥のスペースにも空気が通るようになっている。上の壁にはシャフトが取りつけられ、写真のようにシンバルを重ねて“見せる収納”が可能

出入り口は内側が鉄製、外側が木製の防音ドア。天井高確保のため床を大きく下げている

今後、ギター/ベース・アンプを持ち込んだり、レコーディングを行うことを考慮し、スタジオ専用のトランスを通った電源も用意

Sさんプロフィール:中学の吹奏楽部で打楽器を担当し、高校入学時にドラム・セットを手に入れてバンドを始めたというSさん。「ちょうどバンド・ブームの頃で、周りは邦楽のコピーが多い中、私たちはローリング・ストーンズやレッド・ツェッペリン、キング・クリムゾンなどをやっているちょっと変わったバンドでした(笑)」。その後、大学進学〜就職を経て一時期ドラムから離れるも、職場でドラムサークルに接したことから演奏熱が再燃。「ここに近所の人を呼んでドラムサークルもできそう。そんな想像をするのも楽しいです」

※本記事はリズム&ドラム・マガジン2019年9月号の記事を転載したものです。

アコースティックエンジニアリングとは?

 株式会社アコースティックエンジニアリングは、音楽家・音楽制作者のための防音・音響設計コンサルティングおよび防音工事を行う建築設計事務所。1978年に創業して以来、一貫して「For Your Better Music Life」という理念のもと、音楽家および音楽を愛する人達へより良い音響空間を共に創り続け、携わった物件の数は2,000件を超えている。現在も時代の要請に答えながら、コスト・パフォーマンスとデザイン性に優れ、「遮音性能」、「室内音響」、「空調設備」、「電源環境」、「居住性」というスタジオの性能を兼ね備えた、新しいスタイルのスタジオを提案し続けている。

株式会社アコースティックエンジニアリング

【問い合わせ】
TEL:03-3239-1871
Mail:info@acoustic-eng.co.jp
住所:東京都千代田区九段北2-3-6九段北二丁目ビル

HP:http://www.acoustic-eng.co.jp

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株式会社アコースティック・エンジニアリング TEL:03-3239-1871 http://www.acoustic-eng.co.jp
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