Positive Grid Spark LIVE meets Toshiki Soejima & Naho Kimama
- 2024/12/13
BOSS / OD-3
プロ・ギタリストが愛用するBOSSエフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第24回目は、LITEのギタリスト、武田信幸。
OD-3は15年ほど前から使っていますね。LITEを始めた頃は違う歪みを使っていたんですけど、しっくりこなくて……それからこれに買い替えました。1stミニ・アルバム『LITE』(2005年)からずっと使い続けているので、今では“自分の音”というくらいの存在感があります。かなり使い倒してきたので今使っているもので3台目になるんですよ。僕のボードの中では最も古株です。
基本的にはすべてのツマミを10時あたりにセッティングしていますね。強く歪ませるわけじゃなく、“クランチよりも少し歪んでいる”音にするためにこの設定にしていて、リフでブーストさせる時などに踏んでいます。アンプの音の良さはそのままに、いい塩梅のクランチ具合を加えることができるんですよ。
あと、とにかくアンプへの音乗りがすごく良いんです。自分が普段使っているアンプとの相性も良くて、ジャキッと荒い感じで乗りつつも、まとまり感があるんですよね。これまでいろんな歪みを試してきたんですけど、僕の中ではこれがベストな荒々しさで。機材との組み合わせや弾き方で、幅広くサウンドが表現できるのも魅力ですね。
LITEはメロディやフレーズでアンサンブルを構築していくので、ギターの音はクリーンの良さを基軸にしておきたいんです。OD-3はそうした素材の良さを生かしつつ、良いバランス感でクランチさせたり荒々しさを加えてくれるので信頼を置いています。僕の周りのギタリストもOD-3を愛用している人が多いんですけど、みんな同じことを感じているのかもしれないですね。
本記事は、9月13日(月)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2021年10月号』にも掲載されます。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
武田信幸
たけだ・のぶゆき/LITEのギタリスト。行政書士としても活躍。今年8月、デジタルEP「Fraction」を配信限定リリース。