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- 2024/11/16
BOSS / TE-2
プロ・ギタリストが愛用するBOSSエフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第23回目は、MUCCのギタリスト、ミヤ。
このTE-2は発売直後の2013年くらいに手に入れました。その頃はギターでEDM系の音を出していて、アンサンブルをビルドアップさせていくというアプローチをやっていた時期だったんですよ。TE-2はそのサウンドに凄くハマったので、導入してからはずっと使っていますね。
当時からこのTE-2の使い方は変わっていなくて、ギターっぽくない音を出したい時はこれを踏んでいます。FEEDBACKやS-TIMEはほぼフルに設定していますね。このセッティングだと、ピッキングのニュアンスによって出音が変わるので、色々なサウンドが出せるんですよ。例えば、優しくトリルするとフワーっとしたシンセのような音も出せますし、反対に強くアタックするとカラカラカラというパーカッション的な音も出せるんです。シンセのようなアプローチをした際のサウンドは「アイリス」(2019年/『壊れたピアノとリビングデッド』収録)というダブ風の楽曲でも使いましたね。
このTE-2は空間系や飛び道具系のボードの先頭に組み込んでいます。というのも、ライブ中は直感的にそうした飛び道具的な音を使うことが多いですし、TE-2を使用する頻度が一番高いからなんですよ。しかも、BOSSのペダルのスイッチは踏みやすいでので、重宝していますね。
ギター的な音を出したくないプレイヤーや、手元でフィードバックを作りたいギタリストってけっこういると思うんですよ。TE-2は4つのツマミで簡単にシンセっぽい音が出せるし、ホールド機能やステレオ入出力もできるので、そうした音を追求するギタリストにオススメのペダルですね。
本記事は、8月13日(金)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2021年9月号』にも掲載されます。巻頭表紙特集は「追悼・寺内タケシ」。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
ミヤ
ロック・バンド、MUCCのギタリスト。近年では自身のバンドのみならず、他バンドのサウンド・エンジニアも行なう。