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- 2024/11/25
BOSS / OD-3
プロ・ギタリストが愛用するBOSSエフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第22回目は、SILENT SIRENのボーカル&ギター、すぅ。
これは10年ほど前に私が初めて買ったエフェクターなんですよ。当時のメンバーで、今はサウンド・プロデューサーをやってくれているクボナオキ君に“ギターの音をもっとカッコよくしたい”って相談したところ、このOD-3を貸してくれたんですよね。当時はJCを直アンで使っていたんですけど、OD-3を噛ませた瞬間にキラッとした歪みサウンドが出て、衝撃を受けて。その時、“これは私にとって魔法のアイテムなんだ”と思いましたね。現在もリハーサル用の小さなボードには、必ずこれを入れています。
基本的なセッティングはDRIVEもLEVELもTONEも10時にセッティングすることが多いですかね。私の使用ギターやボードでそれくらいで使うと、ちょうどいい歪み感を得ることができるんですよ。
もう1つ、もっと歪ませたほうが好きだという方にオススメの設定があって、LEVELが10時、DRIVEを2時にしてみてほしいんです。OD-3ならではのキラッと感がありつつ、粒がちゃんと立った音になるんです。オーバードライブは強く歪ませると、音が潰れすぎて“何を弾いているかわからない”という状況になりやすいんですけど、OD-3はそれがないんですよね。
あとはツマミが少ないから、操作がしやすい。最近のペダルはセッティングが大変なものも多いですが、OD-3は簡単に良い音が作れるんです。そこにOD-3が長年、愛されている理由があると思いますね。ギターを何十年と弾いている人はもちろん、これからエフェクター・デビューするギタリストにもオススメしたいアイテムです。
本記事は、7月13日(火)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2021年8月号』にも掲載されます。巻頭表紙特集は「ジョン・メイヤー」。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
すぅ
1992年生まれ。福島県出身。SILENT SIRENのボーカル・ギターを担当。近年は楽曲提供も行なうなど、幅広く活動中。最新作は『mix10th』。