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  • “幅広く使えるクリーン・トーン”をコンセプトにしたIbanezの新シリーズ!

Ibanez AZ-N × 関口シンゴ

Ibanez / AZ-N

Ibanezがもつ技術の全て=“A~Z”を詰め込んだ、高い演奏性と音作りの幅広さが人気のAZシリーズ。このたびそのファミリーに、“幅広く使えるクリーン・トーン”をコンセプトとしたAZ-Nシリーズが仲間入りした。本記事ではいち早く本シリーズを手に入れ、すでに普段のライブやレコーディングでも愛用するという関口シンゴの試奏とともに、その特徴を紹介していこう。

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Ibanez AZ-N × 関口シンゴ

Ibanez AZ-N

クリーンを大切にするプレイヤーに向けて

Ibanez / AZ2204N-PBM(Front)

Ibanez / AZ2204N-PBM(Back)

 モダンなサウンドと演奏性によって、おもにテクニカルなプレイを好むギタリストから高い人気を誇るIbanezのAZシリーズ。加熱処理が施され、形状の安定性や耐久性に優れたローステッド・メイプルの
ネック。座位/立位いずれの場合でも良好なフィット感を実現するオリジナルのボディ形状。ピックアップのサウンド・バリエーションを増やすAlterスイッチなど、数々の意欲的なスペックを取り入れたラインである。

 このたび、そんなAZファミリーの派生モデルとして登場したのが“AZ-N”だ。コンセプトは“幅広く使えるクリーン・トーン”。スペックは基本的に通常のAZシリーズをベースにしつつ、各所に“クリーン・トーン”を意識した要素が盛り込まれている。中でも重要なのはピックアップで、搭載されているSeymour Duncan Fortuna pickupはAZ-Nシリーズ専用として開発されたもの。AZシリーズのHyperionと比べて、さらにナチュラルなトーンに比重を置いた中出力ピックアップだ。また、指板にはAZファミリーとして初のローズウッド材を採用。クリーンに必要な中域の“ツヤ”を意識したチョイスだろう。

 ほかにもブリッジやサドルなど、各所に本モデルならではの特徴を備えたAZ-Nシリーズ。近年人気のスタイルであるネオソウル系のプレイを始め、ジャズ/ファンク/ブルース系など、クリーン~クランチのトーンを大切にするタイプのギタリストには特にオススメのモデルと言えるだろう。

AZ-Nシリーズ専用として開発されたSeymour Duncan Fortuna pickup。プレイ・ニュアンスやタッチに優れたナチュラルなトーンが強みだ。ドライブ・サウンドが苦手というわけではなく、クランチはもちろん、強めの歪みでもクリアで抜けの良いサウンドを創出してくれる

従来のAZモデルとは異なり、AZ-Nはボディ上面がリセスなしとなっている。ブリッジ・プレートとボディがダイレクトに接するため、音の強弱の表現力やプレイ・ニュアンスが向上し、レゾナンスも向上する

ブリッジはGotoh T1702Bトレモロ・ブリッジを採用。ブラス製のサドル&イナーシャ・ブロックによって、ウォームでブライトかつレゾナンスに優れた音色が生まれる。弦間ピッチはやや狭めの10.5mmで、スキッピングやハイブリッド・ピッキングの演奏性が高いのもポイントだ

指板サイドには“Luminlay”の蓄光材ドット・ポジション・マークを採用しており、ステージの暗さといった照明環境の影響を受けずにプレイに集中することができるだろう

AZ2204N-AWD

AZ2204N-BK

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SEKIGUCHI's Impression

王道と“今どき”が
ミックスされていますね。

──普段どのような場面でAZ-Nを使っていますか?
 ライブでも使いましたし、あとはこういう時期なのでレコーディングやプロデュースの機会が多くて、そこで重宝しています。ピックアップ・セレクターとAlterスイッチの組み合わせでほとんどの音をカバーできるので、1本あればクリスピーな音からウォームな音まで作れるんですよね。

──通常のAZとAZ-Nの違いは?
 “N”じゃないAZはけっこうパワフルなんですよね。でもAZ-Nは本当にニュアンスのギターだと思っていて。ブルースでやるような指弾きとか、フィンガリングやピッキングのニュアンスを表現したい時にはうってつけだと思います。

──特に気に入っているPUポジションは?
 普通の状態のフロントは太くて素直で良いですね。そこにAlterスイッチを入れると、指弾きでもフィットするような温かい音も出せます。あと気に入ってるのはリア側のハーフ・トーン。太いトーンだけじゃなく、こういうジャキッとした音も出せるので万能だと思います。

──演奏性についての感想を教えて下さい
 ネックの触り心地がすごく良いんですよ。幅やグリップもちょうど良いです。あと、AZ-Nは指板がローズウッドなんですよね。これは音にも影響していると思うし、プレイ的にもタッチが柔らかい感じになってニュアンスが出しやすいです。ジョイント部が丸まっているので、ハイ・ポジションはかなり楽ですね。あと、アームのユニットが本当にチューニングが狂わないので、僕はこれまであまりアームを使ってこなかったんですけど、アームをよく使うようになりました。

──どんなプレイヤーにオススメですか?
 最初に弾かせてもらった時、オーソドックスで王道な部分と、“今の時代”の部分がすごく良いバランスで融合してるなと思ったんです。僕はブルースが軸にあるので、“ニュアンスが出せるギター”っていうのは大事なんですけど、それと同時に今はネオソウルみたいなシーンもある。AZ-Nはその両方にフィットしています。ピックアップのハイファイかつ温かい感じも今っぽいですよね。王道と“今どき”のすごく良いところがミックスされているので、そういう音楽が好きな人にはバッチリだと思います。

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製品情報

Ibanez / AZ2204N

価格:オープン

【スペック】
●ボディ:アルダー ●ネック:AZ Oval C S-TECH WOOD ローステッド・メイプル ●指板:ローズウッド ●フレット:22 ●スケール:648mm ●ピックアップ:セイモア・ダンカンFortuna(S)neck(フロント)、同Fortuna(S)middle(センター)、同Fortuna(H)bridge(リア) ●コントロール:ボリューム、トーン、5ウェイ・ピックアップ・セレクター、Alterスイッチ ●ブリッジ:ゴトーT1702Bトレモロ・ブリッジ ●ペグ:ゴトー・マグナム・ロック・マシン・ヘッド w/H.A.P. ●カラー:アンティーク・ホワイト・ブロンド(AWD)、ブラック(BK)、プルーシアン・ブルー・メタリック(PBM) ●付属品:ハードシェル・ケース
【問い合わせ】
星野楽器販売 TEL:0561-89-6900
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プロフィール

関口シンゴ
1982年生まれ、東京都出身。所属バンドであるOvallのほかにも、ギタリスト/コンポーザー/プロデューサーとして様々なアーティストの作品やライブに参加する。YouTubeや各種SNSにて頻繁にプレイ動画を発信しているため、そちらもぜひチェックを。

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